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広州の歴史

人民網日本語版 2017年11月24日16:53

紀元前214年、中国の南海沿いに「番禺(ばんぐう)」と呼ばれる四角形の都市ができ、現在に至るまで輝かしい発展の歴史を刻み続けてきた。

地の利を得て、商売を得意とするこの都市は急速に成長し、3世紀から海のシルクロードの東洋の発祥地となり、唐(618年-907年)や宋(960年-1279年)の時代には、中国最大の港を持つ都市となった。そして、その港は、明(1368-1644年)、清(1636-1912年)の時代には、中国唯一の対外貿易を行う港になり、当時は類を見ないほどの繁栄を誇るようになり、世界の航海史上でも唯一2000年近くという長い歴史を持つ港となった。数千年の時の洗礼を受けて、そこは今では、世界中で知られる国際貿易センターへと発展し、重要な国家センター都市となっている。

無限の栄光を輝かせ、世界にその名を馳せているその都市の名は「広州」だ。

ビジネスを武器に広州が世界に進出したというなら、「羊城」、「花城」、「美食の都」などの同都市の称号は、大衆化されたこの都市に、独特の魅力を賦与し、人々の無限の想像をかきたてている。

「花」は、最も華麗な広州の特徴で、一年中、美しい花を鑑賞することができる。うち、キワタは広州市の市花となっている。

広州は、中国の第一陣の「歴史・文化名城」に指定され、海のシルクロードの発祥地、嶺南文化の中心地、近現代革命の発祥地、改革開放の最前線として、深みのある歴史・文化を蓄積し、文化的個性が非常に鮮明な都市になっている。

広州は輝かしい革命の伝統を持つ英雄都市でもある。近代史では、三元里の民衆が帝国主義の侵略に立ち向かって起こした抗英闘争(三元里事件)や1911年の孫中山(孫文)を指導者とする封建統治に反対する蜂起「三・二九起義」(辛亥革命)、1927年の中国共産党が起こした武装蜂起「広州起義(広州蜂起)」などがある。広州は民主革命の発祥地でもあり、革命闘争の英雄都市でもあるのだ。

広州の人々はお茶を飲むのがとても好きだ。「おはよう」という代わりに「お茶を飲んだ?」と聞くのが朝の挨拶となっているほどだ。お茶を飲むというのは広州の人々にとっては生活習慣の一つで、「食は広州に在り」と言われる同都市の特色となっている。広州の人々が朝にお茶を飲みながら食べるのが大好きな点心(てんしん)の一つエビ蒸し餃子は、半透明の皮に、新鮮でプリプリのエビが入っており、見ただけでよだれが落ちそうになり、それを食べるとエビの何とも言えないうまみが口の中に広がり、とてもおいしい。また、100年以上の歴史を誇るライスヌードル・沙河粉は省級無形文化遺産に指定されている。

広州は観光資源も豊富で、花城広場、白雲山、沙湾古鎮、聖心大教堂、嶺南印象園、宝墨園、中山紀念堂、黄埔軍校、海珠湖国家湿地公園などの観光スポットが特に有名だ。また、新■枝湾(■はくさかんむりに森の木が力)も有名な観光スポットで、名所古跡がたくさんあり、「緑色の渓流、両側に植わるライチの実が赤い」という有名な言葉もある。

2016年、広州の国民総生産(GDP)は、前年比8.2%増の1兆9600億元(約33兆3200億円)に達した。市民一人当たりのGDPは2万ドル(約224万円)を超え、地方一般公共予算収入は前年比7.2%増の1393億8000万元(約2兆3695億円)に達した。このように、経済のクオリティ、費用対効果は顕著に向上し、新たな高みに達している。

現在、広州は国際海運センター、物流センター、貿易センター、現代金融サービス体系の構築を進めている。そして、国際海運ターミナル、国際航空ターミナル、国際テクノロジー・イノベーションターミナルの建設が加速しており、国家イノベーションセンター都市建設戦略が全面的に実施され、2017フォーチュングローバルフォーラムは広州で開催された。この歴史・文化の名城は今、躍動し、フレッシュな輝きを放っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年11月24日

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