中国社会科学院と社会科学文献出版社は12日に共同で、「社会心理状態青書:中国社会心理状態研究報告(2017年)」を発表した。起業家の心理状態を特に取り上げており、調査データによれば、起業家のうち「自分は成功した」と考える人はわずか2割にとどまり、前年よりやや減少した。また起業家にとって最大の懸念は資金繰りの困難だったという。「北京日報」が伝えた。
ここ数年、各レベル政府が一連の政策を次々に打ち出し、良好な革新(イノベーション)・起業の環境作りに努め、「大衆による起業・革新」を推進している。世界知的所有権機関(WIPO)が発表した「グローバル・イノベーション・インデックス2017」によると、世界127ヶ国・エコノミーの革新指数ランキングで、中国は13年に35位だったのが、16年は25位に上昇し、17年はさらに22位になり、革新能力の安定した成長ぶりをうかがわせた。
同院の研究者が16~17年の起業家の心理状態アンケート調査のデータを踏まえ、起業家701人と非起業家8436人を対象に、起業への意欲、起業環境に対する感知、革新・起業の能力の3方面での主な特徴を分析したところ、起業家は革新に対する自己効力感、日常の革新行為に対する点数評価、起業環境に対する評価で非起業家を大幅に上回ることがわかった。同時に、前年の起業をめぐる心理状態調査の結果と対比すると、起業家で「自分は成功した」と考える人はわずか2割にとどまり、前年の3割を下回った。また非起業家の起業への意欲は前年並み、起業環境に対する総合的評価は前年に近かった。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年12月13日
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