旅行予約サイト・同程旅遊はこのほど、「2018年春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)ビッグデータ報告(以下、報告)」を発表した。同社のプラットフォームによるビッグデータとユーザーへのアンケート調査から、春運期間中の長距離移動に最も多く利用される交通機関は依然「鉄道」であることが明らかになった。金羊網が伝えた。
〇民用航空による輸送量の増加率が最も高い見通し
2018年春運は、来年2月1日から3月12日まで。報告によると、この十数年間、春運期間の全国旅客輸送量は、全体的に年を追って増加傾向を見せてきた。このうち、鉄道旅客輸送量は、毎年増加している。
2018年春運期間中の鉄道輸送旅客量は、前年同期比10%増の延べ3億9300万人と予想されており、道路旅客輸送量の増加率予測(1.1%)をはるかに上回っている。人々の消費に対する考え方が変わり、民用航空の輸送力が高まるにつれて、春運期間中の移動手段として民用航空を選ぶ消費者はますます増加している。2018年春運期間中、民用航空による旅客輸送量は延べ6700万人に上る見込みで、前年同期比の増加率(14%)は、三大輸送機関(鉄道・航空・道路)のうち最も大きい。
交通機関を選ぶ際に、移動距離が200キロメートル以下の場合は、道路による移動が最も多い。移動距離が長くなればなるほど、鉄道や飛行機などの交通機関を選ぶ人が多くなる。全体的に見ると、鉄道が引き続き、春運期間中の長距離移動の際に最も多く選ばれる交通機関となっている。
〇旧暦大晦日までの30日間が、「乗車券入手が最も難しい」時期
2018年春節は比較的遅い時期だが、出稼ぎ労働者と帰省者の移動時期が重なるため、来年の春運は、顕著な「東熱西冷」という分布情勢が見られると予想される。中国の鉄道ネットワーク規模は急速に拡大しているとはいえ、春運の客流ピークには、混み合う路線ではやはり「1枚の乗車券すら入手しづらい」状況にある。この中でも、「鉄道乗車券の入手が最も困難な十大出発都市」は、広州、北京、上海、深セン、杭州、福州、寧波、温州、厦門(アモイ)、武漢となっている。
2018年春運鉄道乗車券のオンライン販売開始時期は乗車日30日前となる見込み。報告によると、旧暦大晦日前の30日間が、乗車券予約購入のピークとなり、大晦日の前後で谷間が形成されるようだ。各大手旅行プラットフォームやオンライン販売ルートが普及するにつれて、実際にオンライン「乗車券獲得合戦」の幕が開くのは、もっと早くなるとみられる。
春運期間中の「帰省難」という問題に直面し、人々はますます「理性的な旅行」を迫られるようになり、「計画的な旅行」をするという意識がかなり高まっている。報告によると、回答者の約7割は「1週間前には計画を立てる」としており、列車を利用して移動する人のうち、「1ヶ月前に旅行計画を立てる」と答えた人は34%にのぼった。一方、自家用車やレンタカーを使って帰省する人は、より柔軟性の高い帰省プランを立てているようだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年12月25日
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