(6)人民元が「逆襲劇」を演じる
2016年の人民元が値下がりして起きた「両替ラッシュ」の光景がありありと目に浮かぶ中、2017年の人民元相場は「逆襲劇」を演じてめざましい値上がりをみせた。12月5日現在、今年の米ドルの人民元に対するレートが4.83%下がった(中国外貨取引センター<CFETS>のデータ)。
星石投資によると、人民元相場の流れにみえた逆転現象は基本的側面と政策が作用しあった結果だ。基本的側面をみると、中国経済は柔軟性が高く、外貨準備は再び3兆ドル(約339兆8400億円)以上の規模に戻り、資本の流出が効果的に緩和された。政策をみると、中国人民銀行(中央銀行)が新しい人民元の対ドルレート基準値形成メカニズムを打ち出し、レートの算出に「逆周期院因子」(反循環的要因)を組み入れ、市場の予測が逆転するよう誘導した。今後の人民元相場は双方向に緩やかに変動する状態を維持すると予想されるという。
(図:データの出所はWind資訊)
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