27歳の時に父親になった万里さん(32)は、ちょっと普通のパパとは違っている。なぜならまるで魔法使いのように、遊びに夢中になっている娘の姿を絵画のモデルとして取り入れてしまうことができるのだ。万里さんは、「どの絵も、娘の一瞬の表情を捉えている。娘はまだ小さいので、じっとしていることはできず、娘をずっと立たせた状態で私が絵を描くことなど不可能。だから、普段から娘の様子を観察しながら、大量の写真を撮っている。娘のちょっとした一瞬の表情と仕草を捉えた写真を数枚ピックアップして、それらを参考に作品を描き出す」と取材に応えた。人民日報が伝えた。
万里さんは、「例えば、『蝶と遊ぶ』という作品は、実際は地面にひざまずき玩具を掴んで遊んでいた娘の写真を基に描いている。写真で娘の動作と表情をとらえてから、それに蝶や花を組み合わせることで、オリエントな雰囲気を表現した」という。
万里さんは、毎日8時間から10時間を創作に費やしているそうで、1枚の絵を完成させるのに数ヶ月かかるという。この3年間で、彼は15作品を完成させた。全て娘たちがモデルとなっており、そのうち長女が14作品、残りの1作品はまだ小さな次女がモデルになっているのだという。
これらの作品は、西洋の油絵をベースに、中国画や細密画の要素も取り入れ、オリエントな雰囲気を十分に醸し出している。
万里さんが描く、梅や蘭の花、竹、菊、松、石、庭園といった背景はいずれも想像を基で描くそうで、ヘアスタイルや服装などはほぼ娘たちの姿そのものを描いているのだという。万さんは、「娘も中国式の装いが大好きで、普段からお団子頭に中国式の服装を身に着けている」とした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年12月29日
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