また欧米が大規模緩和政策から徐々に撤退していることを背景に、日銀がその後を追って引き締めに転じるのではないかとの憶測が業界に広がる。野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは取材に答える中で、「市況が好調な時に日銀が活性化政策を縮小していかなければ、永久に機会を失うことになる」と述べた。
木内氏は、「日銀が引き締めシグナルを出せば円相場を上昇させるかもしれないが、グローバル経済が力強さを保ちさえすれば、市場は円のある程度の値上がりに対応できる」との見方を示した。
ここ数日、日銀が活性化政策を全面的に縮小するのではないかとの憶測が円を押し上げており、グローバル債券市場で売り注文が殺到している。市場関係者は、「金融政策の緩和レベルのシグナルが円相場を押し上げると、日本の輸出企業が一定の打撃を受けることになる」と分析する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月17日
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