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セブンイレブンがアリババに比肩する理由は? (2)

人民網日本語版 2018年01月25日09:26

またセブンは世界で最も効率の高い共同配送システムを構築している。シェアリングエコノミープラットフォーム全体で働く人は40万人を超え、このうち加盟店で働く人が30万人以上おり、工場や物流配送部門で働く人は10万人を上回る。共同配送システムはメーカー・企業間の高い垣根を取り払い、商品の品目・種類の枠組を超越して、共同で配送する一大システムを作り上げた。

さらにセブンは顧客を共有するためのプラットフォームであり、情報や物流や調達や金融を共有するためのプラットフォームでもある。シェアリングエコノミーとして関与するすべての人々のために巨大なビジネスチャンスを生み出してきた。アジア最大のファストファッションの小売企業・ユニクロのオンラインサイトでは、注文すると近くのほとんどのセブン店舗で受け取れるサービスを展開しており、非常に便利であるだけでなく、家で宅配便が届くのを待つ必要がなくなる。自宅や職場から一番近い店舗を選んで、商品を受け取ればよい。

米国の経営史学者アルフレッド・チャンドラーは、工業資本主義時代の原動力は規模の経済と範囲の経済だと述べた。それでは現在のネット時代の原動力は何だろうか。答えはプラットフォームだ。米ブランド戦略ファームのインターブランドが毎年選ぶ「ブランドランキング」をみると、アップル、グーグル、アマゾンがここ数年でブランドバリューが急速に伸びた企業だ。上位31社のうち、13社はプラットフォーム型企業であり、それぞれ自社のビジネス生態システムを有し、それ以外の一連のネット企業はプラットフォーム企業の厳格な制約を受けて、ビジネスの流れの中で一角にとどまる。

現在の世界トップ5企業のうち、3社はプラットフォーム型企業で、このスタイルの企業の優位性は10年におよぶ発展期を経て安定上昇傾向をみせ、ますます顕著になり、これまで優先的な位置づけをされていたエネルギーや金融などの従来型企業に取って代わっている。

現在、経済全体が下向きで、企業の内包的な成長がますます制約される経済状況を背景として、より多くの大企業・中企業がプラットフォーム化戦略を利用して企業内部で次なる起業を進め、成長の力が不足する苦境を打ち破ろうと考え始めている。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年1月25日


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