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税関におけるハイテクの「神器」で作業効率が向上

人民網日本語版 2018年01月31日12:53

世界最大の貨物貿易大国として、繁忙を極める港で、人が行き交う口岸(出入国検査場)というのが、輸出入額27兆7900億元(1元は約17.2円)の裏側にある真の光景だ。税関総署がこのほど発表したデータによると、2017年に中国全土の税関が捜査・処理した密輸事件の件数は、前年比24.2%増の3260件で過去最多となった。光明日報が伝えた。

通関をスムーズにし、より正確に密輸を取り締まるためには、中国の関門を守るハイテクの「神器」が必要となる。

◆コンテナを一目で見透かす「H986」

世界10大港湾のうち、中国は上海港や舟山港、深セン港、広州港、青島港など7つを占めている。これらの港湾の貨物輸送埠頭に儀仗隊のようにずらりと並ぶコンテナは、貿易の繁栄を証明している。また税関職員に対しては検査と通関の効率を高めなければならないということを促している。

こうした背景からハイテクの神器「H986」が登場した。これは大型コンテナ検査設備で、放射線画像技術を軸としている。X線の優れた透視力により、コンテナを開かなくても中の貨物を見ることができる。職員はH986の検査画像を分析することで、コンテナそのものだけでなく、貨物の中や輸送車両に隠されている違法品を見つけることができる。

人の手でコンテナを開き、商品を調べ、さらにコンテナに詰め直すには、通常2~4時間を必要とする。H986はコンテナを直接スキャンすればよく、1回にかかる時間は30分以内。人の手ではすべての貨物の状況を把握できないが、H986ならば画像によって貨物全体の積み込み状況を見ることができる。違法品の混入、二重層などを暴くことができる。

◆顔認証によるスムーズな通関、密輸を効果的に取り締まり

港珠澳(香港・珠海・マカオ)大橋珠海道路口岸が、開通に向け最終調整の段階に入っている。拱北税関によると、同口岸は顔認証、監督管理クラウドプラットフォームなどの新型スマート施設を採用する。

税関総署は昨年11月29日、拱北口岸で正式に「顔認証技術」実地応用試験を開始した。プロジェクトは拱北口岸入境旅客検査の場におけるすべての監督管理通路を含む。使用開始からわずか半月で、入境旅客の密輸・違法行為247件、価値にして約189万5000元を摘発し、密輸行為の取り締まりと抑止に効果的な役割を発揮している。


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