中商産業研究院が発表した「2017年中国ミニカラオケ市場将来性研究報告書」のデータによると、2022年のオフラインミニカラオケ市場の投入量は20万台前後に、市場規模は310億元前後になる見通しで、市場は高い潜在力を秘めているとしている。
◆ショッピングモールを占める外食と娯楽
公開されている資料によると、ショッピングモールにおける買い物・外食・娯楽という3大業態の伝統的な黄金比は、52:18:30とされていた。しかしこの比率はすでに再構築されており、以前は最も高い比率を占めていた買い物が最も低くなり、外食と娯楽の比率が上昇し、3者の比率は均等化に向かっている。
新興娯楽の誕生を支えているのは、密かに台頭する断片化消費市場だ。個性化されたシーンと断片化市場の需要が近年、伝統的な消費モデルを脅かしている。大量供給・大量消費の時代はすでに過去のものとなっており、消費者の断片化された需要を満たすセルフ消費モデルが密かに興隆してきており、消費アップグレードの時代においてオフライン消費シーンに多くの可能性をもたらしている。
隙間時間を利用することで掘り出された消費モデルは、ミニ歌咏亭や従来のUFOキャッチャーだけではない。市場には隙間時間から生まれた「新経済」商品が多く存在する。シェアマッサージチェアやジュースディスペンサー、VRゲームなどの断片化消費モデルは、ショッピングモールや映画館、飲食店などに進出している。消費者の隙間時間を消化し、さらにショッピングの体験をより多元化させている。
業界関係者は消費シーンの断片化の本質について、「消費シーンを醸成し、消費の意欲を引き出し、決済を終えるという全過程を切れ目なくつなげ、いつでもどこでも消費できるようにすることだ」と指摘した。あるショッピングモールのマーケティング部長は、「断片化消費は消費市場のさらなる層の形成と言える。この新しいビジネスモデルに将来性があるかについては、今どれほど人気があり、どの程度稼げているかだけではなく、市場を細分化できるか、消費者の断片化消費の需要に合致するかを見守る必要がある」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月23日
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