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スパコン稼働開始から1年、中国の海洋環境予報能力が向上

人民網日本語版 2018年02月23日14:47
スパコン稼働開始から1年、中国の海洋環境予報能力が向上

中国で初めて試験運行が認められた国家実験室である青島海洋科学・技術国家実験室が22日に発表した情報によると、中国海洋科学研究分野で演算速度が最高の高性能科学計算・システムシミュレーションプラットフォームである「P級スパコン」は稼働開始から1年にわたり、海洋環境予報分野で重要な力を発揮してきた。海洋予報の分解能は10キロ級に達し、30日先まで予報できるようになった。中国新聞網が伝えた。

P級スパコンの理論上の演算速度は毎秒2600兆回に達する。この優れた計算能力により、同実験室は世界に先駆け、西太平洋・インド洋・南中国海の海洋気象環境予報を実現した。

天気及び海上の予報はこれまで通常1週間先までだったが、P級スパコンのサポートを受ける海洋気象一体化予報システムは、災害を伴う海洋状況を30日先まで予報できる。地域高分解能整合モデルと海上の数千キロ範囲内の観測情報を結びつけることで、西太平洋・インド洋・南中国海予報システムの分解能を従来の35キロから10キロ以内に縮小した。これは世界先端の海洋予報の精度を数十倍上回る。

将来的にE級スパコンが青島市に入居するが、これにより同予報システムの分解能がさらに10倍向上し、分解能が500メートルの大台を突破することになる。これにより海洋学者はより正確で詳細な海洋現象を捕捉できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年2月23日


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