▽ニーズを探り当てローカライズを実現
中国の携帯電話メーカーがインドでこれほど急速に発展した原因は、コストパフォーマンスの優位性だけでなく、最も重要なのはローカライズの実現だ。
OPPOはインド市場に進出した当初は、中国製品をそのまま持っていき、消費者の反応は今ひとつだった。李炳忠副社長兼海外携帯電話事業部責任者は、「ニールセン社などの調査会社と協力して、インド市場に関する調査を何度か実施し、若い消費者との座談会も行い、顔の見える関係を作ってユーザーと交流した。調査でわかったのは、若い人たちは写真を撮るのが大好きで、特に自撮りを好むということだった。そこで2016年にインドで自撮りをメインにした機種を売り出した。発売されると幅広く人気を集め、インドスマホ市場の自撮りの流れを牽引するようになった。これまでに自撮りシリーズは3代目製品まで発売され、この分野でのトップの地位をますます確固たるものにしている」と述べる。
OPPOと同じように、小米もインド市場の特徴を見据えて製品のローカライズ改良計画に取り組む。王翔シニア副社長は、「小米はインド向けに独自のオペレーションシステムを設計し、インド鉄道網の乗車カードなどの便利な機能を搭載したほか、特製の充電器を設計して電流の不安定さによるトラブルを防止した」と説明する。
中国ブランド携帯は優れた品質、妥当な価格、ローカライズ戦略、積極的な営業販売戦略により、インド市場で急速にシェアを延ばした。現在、インド通信産業は4Gへのバージョンアップを遂げつつあり、ガラケーからスマホへの転換期にある。インド経済の急成長にともなって、インターネットが爆発的に発展し、スマホ販売量も急成長の段階にあり、市場はまだ飽和点に達していない。最新のデータをみると、17年第4四半期のスマホの総出荷量は前年同期比37%増加し、携帯電話の総出荷量は同12%増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年2月27日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn