今、人材ニーズが最も旺盛な産業は何か。賃金が「春を迎えている」のはどの職業か。95後(1995年から1999年生まれ)に人気の産業はどれか。中国智造(中国のスマート製造)、人工知能(AI)、ブロックチェーンの勃興・発展と人材の流動にはどのような関連があるのか。インターネットの就職プラットフォームのビッグデータをみると、人材流動の秘密の一端がうかがえる。「北京晨報」が伝えた。
▽中国智造が一般労働者・技能労働者を生み出す
58英才招聘研究院が発表した情報サイト・58同城の「2018年第1四半期人材募集報告」によると、一般労働者・技能労働者は最も人気のある就職先ポジションとなっており、アクティブ度の伸びが最も大きく、144.83%に達した。一般労働者・技能労働者の就職ニーズの大幅増加は、中国智造の登場・発展と関係があり、AIをはじめとする技術の後押しを受けて、製造業がモデル転換とバージョンアップを遂げたことも、関連するポジションの就職ニーズを動かした。その後には運転手・交通サービス、外食、販売などのポジションが続き、幅広く人気を集めている。
▽ネット技術関連のポジションが一番人気
ホワイトカラーも同じように政策のメリットを享受している。就職サイト・BOSS直聘がまとめたデータでは、第1四半期にはインターネット、銀行、交通輸送、不動産開発、新エネルギーの5産業が人材を誘致する力が最も強かった。
ポジションをみると、人材の誘致力指数の上位10ポジションではネット技術関連のものが圧倒的な優位を占め、汎用プログラミング言語C++関連のポジションに最も人気がある。分散処理技術Hadoopやプログラミング言語Golangはビッグデータやブロックチェーンなどの産業の人気上昇が追い風となり、人材誘致力指数が大幅に上昇して、ベスト3入りした。こうした状況と呼応するように、ネット技術関連ポジションの賃金も「春を迎えている」。BOSSの報告によれば、高賃金ポジションの中でも、同期にはネット技術関連ポジションが引き続き高賃金ポジションのランキングを総なめにした。中でもGolangのエンジニアはブロックチェーン人気にあやかって、提示された賃金の平均増加率が31%に達し、すべてのポジションの中で増加率が最も高かった。
▽95後の就職は新一線都市に照準を合わせる
職場の新たなパワーとなる95後の就職観が注目されている。同研究院のデータによると、販売、人事管理、教育研修、映画テレビなどのポジションが95後に最も人気があるという。個性を大事にする95後が、生活やトレンドと関係がある仕事に就きたいと考えていることがわかる。都市の選択では、95後が働きたいと考える人気都市のトップは深センで、以下、広州と成都が続く。これは主に過去約2年間、新一線都市が人材の定住、住宅への補助金、生活への補助金などで優遇政策を相次ぎ打ち出してきたことと関係がある。
賃金への期待値をみると、95後の就職先として人気の都市の中で、期待値が最も高いのは上海の月収5344元(約9万1610円)で、北京が2位、杭州が3位だった。
企業の規模をみると、仕事を求める95後はこれまでにもまして堅実だ。BOSSのデータによれば、初めて就職する95後は従業員100人以下の規模の企業を受け入れる割合が高く、25%が自ら小規模企業にその身を投じている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年4月19日
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