食習慣や健康に関してある程度の知識をもっている人なら、そのほとんどが「朝食を抜くのは健康に悪い」と思っているだろう。また、各種メディアも、「朝食を抜くのは健康に悪い」と声を揃えている。中華網が報じた。
実際には、朝食を食べる習慣がない人にとって、健康であるかは、「朝食」と何の関係もない。一方、体調が悪い人は、逆に朝食を食べていることと往々にして関係がある。糖尿病や高血圧、冠状動脈心臓病、脳血管疾患、消化器疾患などの患者を見ると、朝食を食べている人の割合が食べない人の割合を上回っている。
一部の人にとって、朝食を食べるのは逆に健康に悪い。それには以下の2つの原因がある。
まず、朝から食欲旺盛な人の多くは、一日中食欲がある。多くの人は、昼食や夕食においしいものをたくさん食べる傾向があり、食欲旺盛な人が、制御せずに昼や夜に食べ過ぎてしまうと、食べ過ぎが原因の病気を患ってしまう。
次に、現代社会で生活している人々が朝食として食べる食品は、昼や夜に食べる食品より、体に悪いものであることが多い。例えば、多くのサラリーマンは、朝食を準備するための十分な時間を取れないため、インスタント食品や前日の残り物を食べたり、監督・管理を受けていない露店で売られている物を買って食べたりしがちだ。そのような状態が長期間続くと、健康に悪いのは言うまでもない。
以下の状況の場合、体に支障さえなければ、朝食を食べなくても無害であるだけでなく、逆に健康に有益といえる。
高脂血症、脂肪肝、肥満の人。
夜食をよく食べたり、夕食を食べて2—3時間後に寝る人。
夕食はお腹いっぱい食べ、その夕食から朝食の時間まで11時間以上経っていない人。午前中は体力や頭をあまり使わない人。
衛生的な朝食を食べることができる環境にない人。
ただし、未成年者や重度の糖尿病患者、各種炎症を患う患者、栄養不良の状態である体が弱い人は、朝食を頻繁に抜くのには適していないことは銘記しておかなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年4月19日
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