スウェーデン・アカデミーは4日、2018年のノーベル文学賞はその発表を見合わせることを明らかにした。来年は発表を行うということで、2018年度と19年度のノーベル文学賞を同時に発表する可能性があるとしている。新華社が伝えた。
スウェーデン通信社が報道した同アカデミーの声明によると、「長い時間をかけて激しい議論を重ねた上での決断」としている。
また声明では、「今回の決断は特例とはいえない。これまでもノーベル文学賞授賞の見送りは過去に5回あった。現在、同アカデミーに対する信頼が失われている危機的状況において、ノーベル文学賞の選考を行う前に、信頼を回復するための時間が必要だと考えた。この決断は過去ならびに未来の受賞者、ノーベル財団、そして一般の人々を尊重してのことだ」としている。
同アカデミーは、選考に関わる女性会員の夫が性的暴行やセクハラ行為のほか、受賞者に関する情報を外部に漏えいしていたとするスキャンダルに巻き込まれており、このところその信頼を失墜させている。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年5月5日
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