「故宮--前門」協力プロジェクトが3日に締結され、今後、北京市前門エリアには故宮学院や文化クリエイティブ館、大講堂、書店などが次々と建設され、故宮文化を展示・発信する新たな窓口となる。将来的に、故宮は東城区と深いレベルで協力し、前門や王府井、隆福寺などのエリアに展覧館を建設し、「大故宮文化圏」を作り上げていく計画だ。北京日報が伝えた。
同プロジェクトは北京故宮文化サービスセンターと東城区国有企業の北京天街集団有限公司による提携。双方は共同出資によって、2社の主体企業を立ち上げ、前門エリアで運営をスタートさせる。前門文化体験エリアは将来、故宮大講堂や故宮文化クリエイティブ館、故宮学院、故宮文化デジタルマルチメディア展覧、無形文化財である宮廷の造弁処の作業場42ヶ所、故宮書店などを建設していく。故宮は前門エリアに全く新しい氷室を利用したレストランブランドを立ち上げ、より多くの人がチケットを買って故宮に入らなくても「皇室の味」を体験できるようにする。
さらに、故宮は東城区と提携し、「大故宮文化圏」を作り上げていく計画だ。故宮の文化財資源や文化クリエイティブのメリットを生かし、東城区の空間資源と深みと厚みを兼ね備えた文化的な資源を利用し、「文化+ビジネス」、「文化+観光」といったスタイルを通して、故宮文化を周辺の歴史文化街エリアに溶け込ませていくという。
今年5月18日の「国際博物館の日」のテーマは「幅広く繋がる博物館:新たなスタイル・新たな見学者」をテーマとしている。故宮博物院の単霽翔院長はこれについて、「長年にわたって、博物館を訪れる人だけを見学者と呼ぶという間違った考えが存在している。当院は1日当たりの来場者数制限が延べ8万人と設定しており、昨年の入場者数は延べ1670万人に達した。この数は世界第2位の入場者数を誇るフランスのルーブル美術館の2倍にあたるが、見学者のニーズを満たすことはまだできていない。『新たな見学者』とは、故宮博物院に訪れた人だけを見学者と呼ぶのではなく、前門や王府井、隆福寺などのエリアに展覧館を建設するなどして、博物館と『幅広く繋がる』ことを実現し、新たな見学者を増やすことを意味している」と説明した。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年5月5日
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