中国が自主開発した初の大型・全潜水型深海漁業・養殖設備「深藍1号」が4日、青島市で竣工し、引き渡しが行われた。これは中船重工武船集団が山東省日照市の万沢豊漁業有限公司向けに建造した中国初の「深海漁場」となる。稼働後にはここで国産深海・遠洋サーモンが大量に養殖され、一般家庭の食卓に並ぶことになるだろう。経済日報が伝えた。
中船重工武船集団の陳総経理は、「『深藍1号』は間もなく黄海まで運ばれ、深海及び遠洋の漁業・養殖に用いられる。その稼働により、温暖な海域での大規模なサーモン養殖の世界的な先例となる」と話した。
「深藍1号」は2017年にノルウェーに引き渡しが行われた「海洋漁業1号」に続く、中船重工が新たに開発した大型漁業・養殖設備だ。円柱状で、高さは35メートル、円周の長さは180メートル。養殖に利用可能な面積は5万立方メートルで、1度にサーモンを30万匹養殖でき、その生産量は1500トンにのぼる。
業界関係者は、「深藍1号」は中国の養殖技術と設備のアップグレード及びモデルチェンジを促進し、藍色経済(ブルーエコノミー)発展の新空間を大きく切り開き、漁業・養殖の大型設備による養殖への転換を効果的に推進するとみている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月7日
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