ブン川地震(ブンはさんずいに文)発生から10年目を迎え、12日に開かれた国際シンポジウムと第4回大陸地震国際シンポジウムで発表された情報によると、中国初の電磁環境モニター試験衛星「張衡1号」から転送されたデータを分析し、地震観測に一定の科学的根拠を提供することになった。新華社が伝えた。
中国地殻応力研究所の申旭輝チーフエンジニアは、「研究により、大震災発生前に地球の磁場に一定の変化が生じることが分かった。張衡1号は地球の電磁場の変化を観測することで、地震観測及び研究に科学的根拠を提供する」と指摘した。
衛星による観測には、どのようなメリットがあるのだろうか。国家航天局システム工学司の趙堅副司長は、「従来の地上観測ステーションによる観測と比べ、衛星は高い場所から遠くを見渡すことができるため、世界を動的に観測できる現時点で最も現代的な作業手段だ」と述べた。
そして、「衛星は地理的な位置の制限を受けず、重要情報・サポートを提供できる。中国はすでに多くの通信衛星を打ち上げており、地上が破壊された場合も被災地のライフラインの連絡を支援できる。中国は重大災害発生時に連絡を行える地震携帯電話を自主開発しており、救助の効率を大きく引き上げることになるとみられている」とした。
また趙氏によると、リモートセンシング衛星を利用することで、被災地の地形や気象状況を速やかに把握できるため、救助に正確なデータを提供し、救助活動の展開に対して重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月14日
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