観測点の飼育区。1000羽以上の鶏と鴨が観測に用いられる。
鶏が巣で騒ぎ、豚が囲いの中で跳ね回り、魚が水から飛び出し、犬が吠え羊が走る――地震が間もなく発生しようとしていた。
南京地震局が認定する地震マクロ観測点は昨年7ヶ所だったが、今年さらに7ヶ所追加されることになった。その中には、紅山森林動物園後方養殖基地が含まれる。観測点の飼育員は「地震観察員」になり、QQ(インスタントメッセンジャー)を使い、地震関連部門に毎日の動物の様子を報告する。鶏が木に登り、豚が囲いの中で跳ね回るといった異常があれば、直ちに地震関連部門に報告する。職員は真っ先に現場に駆けつけ、「診断」を行う。
南京市紅山森林動物園の沈志軍園長は、「マクロ観測点を建設すると言っても、人々が想像するような装置を設置するのではなく、主に飼育員を通じて動物の敏感な異常行為を毎日観測し、上級部門に報告することになる。観測点の設置は、動物の生活に何ら影響を及ぼさない」と話した。