中国航天科技集団は6日、中国初の軍民融合水素エネルギー技術研究開発センターを設立した。科技日報が伝えた。
水素エネルギーは入手しやすく、燃焼の発熱量が高く、クリーンで汚染が生じないだけでなく、その適用範囲が広いといったメリットがあり、21世紀において最も発展の潜在力を秘めたクリーンエネルギーの一つとされている。
中国航天科技集団第六研究院は長期的に、水素エネルギーのロケットエンジンへの応用とその研究に従事している。水素燃焼技術分野において、信頼性の高い水素点火技術、水素/空気・水素/酸素高効率・安定燃焼制御施術、水素テスト・安全管理技術、燃料供給・低温液体水素ポンプ輸送・流動制御技術を把握している。燃料電池技術分野においては、100kW級水素・酸素/水素ガス及び再生燃料電池システムの研究能力を持ち、再生燃料電池発電システムの仮想近宇宙空間環境試験・検証を実現済みだ。開発した国内初の車載高圧燃料電池エンジンは搭載・稼働済みで、2000キロに渡る全道路状況シミュレーション・実験に合格している。水素生産・保存・輸送分野で、液体水素の大規模生産・保存・使用能力、高効率安全輸送能力を形成している。
同センターは第六研究院所属の北京航天動力研究所、北京航天試験技術研究所を通じ、水素エネルギー利用分野のハイエンド技術・装備応用をめぐり、高効率・低コスト水素生産・保存技術、水素液化技術、固体高分子形燃料電池、水素エネルギー設備検査、安全応用などの重要技術の研究を重点的に展開する。水素エネルギー産業チェーン技術・標準体制を構築し、水素エネルギー利用技術の国防・民間分野における幅広い応用を実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月7日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn