8年前のワールドカップ南アフリカ大会では、ドイツのタコ・パウル君が、ドイツ代表の7試合に決勝戦を加えた計8試合の勝敗を全て的中させ、「予言ダコ」と世界中で話題になり、動物の占いブームの火付け役となった。そして現在、そのブームはロシアにも波及し、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に住む白ネコ「アキレス」が人気者となっている。
もうすぐワールドカップが開幕するため、アキレスも「戦闘態勢」に入っており、サッカーウェアを着たり、ポスターの撮影をしたり、試合の流れを勉強したりと大忙しだ。また、少し太り気味のアキレスは、ベストな体形でワールドカップを迎えるためにダイエットもしている。アキレスはまだ2歳半であるものの、その「地位」は非常に高い。アキレスは世界4大博物館の一つであるエルミタージュ美術館で生まれた。同博物館は美術品をネズミから守るために、18世紀からネコの「警備員」を採用している。アキレスはその子孫なのだ。昨年、W杯のテスト大会でもあるコンフェデレーションズカップで、アキレスは4試合中3試合の結果を見事に的中させるという神がかり的な実力を発揮した。予想がはずれた1試合も引き分けだった。
しかし、アキレスにも、あまり知られていない一面がある。同博物館の職員・アンナさんによると、目が青いほとんどの白ネコと同じく、アキレスも耳が聞こえない。しかし、そのことによってかえって集中力が増すほか、他の感覚器官が鋭くなり、サポーターの大声援に面しても冷静さを保つことができるという。
今回のW杯でも、アキレスは、対戦する2チームの国旗を付けたお皿のうち1つを選ぶ形式で、試合結果を予測する。食べたほうが勝つというルールだ。
まずは14日の開幕戦ロシア対サウジアラビアに向け、予想をし、アキレスは最終的にサウジアラビアの国旗が立つお皿を選んだ。
アキレスのこの予測に関して、ネットユーザーからは、「ロシアが負けると予想するとは、愛国心がないネコだ。夕食の魚がもらえないぞ」、「かわいいだけで十分。予測的中率なんて誰も気にしてないよ」とのコメントを寄せている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月14日
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