4年に1度のFIFAワールドカップが14日、ロシアで開幕する。そんな中、中国企業がワールドカップ「特需」に沸いている。新華社が報じた。
浙江省杭州市蕭山区にあるオフィスビルで働く李智佳さんは現在、同僚らと非常に忙しい毎日を送っている。杭州孚徳品牌管理有限公司は2013年7月から、FIFAから公式ライセンスを取得し、ワールドカップのマスコットを製造、販売しているため、ワールドカップ開催が近づくと、超繁忙期となる。
「14年のワールドカップの時は、在庫が残ったが、倒産はしなかった」。
06年のワールドカップドイツ大会の公式マスコットの縫いぐるみやキーホルダーなどを製造・販売したドイツのニキ社は倒産した。そして、14年の時は、李さんが所属する市場部にとっても、完全に手探りの状態で、ニキ社の二の舞は避けることはできたものの、売れ残った商品は単なる在庫となってしまった。
しかし、孚徳にとって、FIFAとの初めての提携では収穫もあった。ワールドカップブラジル大会終了後、FIFAは四大会計事務所を派遣して孚徳を審査し、その結果に非常に満足し、さらに「2014ワールドカップブラジル大会特別貢献賞」を授与した。
その時、FIFAに好印象を残すことができたため、李さんによると、「18年ワールドカップロシア大会の入札の時、FIFAから連絡があり、入札に参加する予定はないかと聞かれ、優先交渉権を得た」という。
FIFAからマスコットの設計図を受け取ってから、孚徳は3ヶ月でぬいぐるみを作り上げた。
ブラジル大会の時は、5-6種類の商品の製造、販売ライセンスを得たのに対して、今回のロシア大会では、ぬいぐるみ、飴、テーブルサッカーゲーム、ゴールなど十数種類の商品のライセンスを得た。ブラジル大会の経験を踏まえて、在庫を減らすための計画も周到に立てた。「マスコットを作るのに必要な材料を分析し、注文量を基にそれを前もって準備した」と李さん。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn