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保護主義と一国主義に後戻りしない

人民網日本語版 2018年06月22日13:40

経済グローバル化はすでに時代の不可逆的潮流となっている。2017年以降、世界経済は安定・好転基調を呈しているが、依然成長力に乏しく、保護貿易主義、孤立主義、ポピュリズムなどの思潮がはびこり、世界の平和と発展の直面する試練は厳しさを増している。習近平国家主席は21日、「世界CEO委員会」特別円卓サミットの外国側代表と懇談した際、国際社会に対して「手を携えて共に話し合い、共に建設し、共に分かち合い、改革開放、革新的発展の道を歩み、閉鎖と硬直化、保護主義、一国主義に後戻りしない」よう呼びかけ、世界各国と共に手を携えて人類運命共同体を構築したい考えを表明した。(文:盧沢華・本紙編集者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

閉鎖と硬直化、保護主義、一国主義に後戻りしない。そのための答えは今回のサミットのテーマ「開放・協力・ウィンウィン」にある。

開放はいつまでも止めず、質を追求すべきだ。人類社会発展の歴史は、開放は進歩をもたらし、閉鎖すれば必ず立ち後れることをわれわれに告げている。対外開放は中国発展の鍵を握る手段だ。中国が世界に扉を開き、改革開放を実行してからすでに40年になる。過去40年間に中国には多大な変化が起き、中国経済は高度成長を続け、国連の基準で7億人余りが貧困から脱却した。過去40年間の中国経済の発展は開放の環境下で得られたものであり、将来の質の高い経済発展の実現もより開放的な環境下で行われなければならない。中国の開放の扉は閉ざされることなく、より大きく開かれていくのみだ。新たな征途を展望すると、われわれは改革開放への自信を強める。

協力は団結し助け合い、共に試練を迎え撃つべきだ。世界の運命は各国が共に握るべきであり、国際ルールは各国が共に定めるべきであり、世界の問題は各国が共に対処すべきであり、発展の成果は各国が共に分かち合うべきだ。現状を分析すると、世界経済は安定化し始めているものの、内生的原動力の不足という難題は解消されておらず、近年では保護貿易主義、孤立主義などの「逆流」も少なからず生じている。新たな情勢を前に、新たな試練を迎えて、人類は変革か守旧か、開放か閉鎖か、前進か後退かという新たな重大な選択に直面している。「逆流」と「逆風」が激しさを増すほど、世界は一層団結し、助け合い、互恵協力の拡大を堅持し、自国本位と近視眼的閉鎖を拒絶し、協力の「パイ」を大きくし続け、協力の新たな分野を開拓し続けるべきだ。

ウィンウィンは未来志向で、手を携えて進むべきだ。情勢の発展と変化を前に、経済グローバル化は形式と内容において新たな調整に直面しており、各国はいずれも自発的にグローバル産業分業の調整と変化に適応する必要がある。40年間の改革プロセスでは、中国が多大な発展の成果を得ると同時に、世界も中国の発展から利益を得た。経済のグローバル化は歴史の不可逆的潮流だ。中国は断固としてグローバル化を支持し、保護貿易主義に反対する。中国側の「一帯一路」イニシアティブは時代の要請にかなうものだ。過去5年間、「一帯一路」イニシアティブは各国の潜在力を十分に掘り起こし、沿線地域に発展と繁栄をもたらし、沿線諸国の人々の参加感、獲得感を強め、沿線各国の人々に幸福をもたらした。「一帯一路」は中国の独奏ではなく、沿線諸国の合唱だ。未来を展望すると、中国側はイノベーションとスマート製造、グリーン発展、グローバル・ガバナンス分野で各国と交流や協力を拡大し、互恵・ウィンウィンを達成し、より実務的な成果を得る。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年6月22日

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