米スーパーチェーンのウォルマートと中国EC大手の京東商城はこのほど、「三通2.0」戦略発表会を行うとともに「88ショッピングイベント」を開始した。今後はユーザー、店舗、在庫の3方面でシェアリングやコネクティビティといった共「通」化の取り組みをバージョンアップし、将来的には双方の在庫の享有を全国規模で展開することを目指すという。「北京日報」が伝えた。
双方は昨年に初めて「三通」を打ち出し、オンラインとオフラインのユーザークラスターを共通化し、オンライン店舗とオフライン店舗の相互浸透を実現し、一部の在庫商品の享有も試行した。この取り組みは双方にメリットがあり、データによれば、京東プラットフォームのウォルマートのフラッグショップは登録ファン数が130万人を超え、商品の品揃えは10万種類を超え、京東は一躍、最も品揃えのよい第三者店舗になり、今年上半期の売上は前年同期の6倍に増えた。ウォルマートの京東到家プラットフォームでの売上高も前年同期の3.5倍になった。
ユーザーの共通化で、双方は共同での販売促進業務を通じて、オンラインとオフラインのユーザーフローの転化を実現した。消費者は拡張現実(AR)を利用して京東かウォルマートか好きな方のロゴを読み取ると、オンライン・オフライン共通のクーポン券をもらうことができる。決済については、今年の年末までは、ユーザーは微信(WeChat)の小程序(ミニプログラム)に紐付けしたウォルマート電子プレゼントカードを、京東のアカウントに同期することができるほか、オフラインで購入したウォルマートのプレゼントカードの実物を、京東のアカウントに紐付けし、決済情報を同期することができる。
現在、京東は全国29都市のウォルマート18店舗との間で、一部商品の在庫の共通化を実現しており、今後は在庫共通化を全国で展開するほか、1時間配送サービスも試行するという。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月25日
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