厳しい暑さとなっている浙江省杭州市の街中にこのほど、炎天下で仕事をしている清掃員や警察、宅急便配達員、デリバリー配達員などに、無料で水やアイス、スイカなどを提供する「冷蔵庫」が登場した。横で冷蔵庫を管理する人はおらず、「炎天下で仕事をしている人は自由に取ってください」と書かれている。そして、誰も見ていないのに乗じて無関係なのに取る人がいないだけでなく、水を買って冷蔵庫の中に入れる人までいる。人民網が報じた。
横の監視カメラは、心温まるシーンをたくさん捉えている。例えば、スーパーで買い物をして、炎天下の中、急いで家に向かうある高齢男性は、この冷蔵庫を目にして足を止め、袋の中からリンゴを取り出して冷蔵庫の中に入れたかと思うと、考え直してもっと大きなリンゴと取り換えて中に入れている。また、ある若い女性は「無料」と書かれているのを見て、冷蔵庫の中からアイスを取り出したものの、立ち去ろうとしたその瞬間に清掃員らのために置かれているという張り紙を見て、それを元に戻している。また、バスケットボールを持った男の子二人は冷蔵庫の中から水を二本取り出し、開けて飲もうとした時に張り紙を目にして、そこに水代を置いて立ち去っている。
人情味あふれたこの冷蔵庫は、阿里巴巴(アリババ)傘下の物流プラットフォーム企業・菜鳥が実施するキャンペーンだ。最近、中国各地で連日厳しい暑さとなっており、菜鳥は宅配企業の韵達や申通、圓通、百世、徳邦などと提携して、炎天下を走り回る宅配便配達員に「暑気払い」として、このキャンペーンを実施している。北京、上海、天津、重慶、済南、石家荘など18都市には、このような冷蔵庫が445個設置されている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月26日
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