中国航天科技集団が13日に発表した情報によると、同集団第六研究院第801研究所は7月31日、中国の宇宙ステーション実験モジュールの推進システムの初の試験を実施し、試験は無事成功した。科技日報が伝えた。
今回の試験は上海市の西側の郊外で実施され、試験において、推進システムの主要部品は打ち上げモードに基づき取り付けられた。2時間にわたる8種の試験ですべてのエンジンとシステム部品が正常に稼働し、いかなる故障も発生しなかった。これにより推進システムの設計案の実行可能性を検証した。
同研究所は主に宇宙船の動力開発を担当している。有人宇宙船の神舟、宇宙実験室の天宮1号、2号、無人宇宙補給船の天舟などが、同研究所が開発したエンジンを使用している。ロケットエンジンは通常、数分から数十分のみの稼働で、衛星を予定の軌道に乗せればその任務を終える。しかし宇宙ステーション実験モジュールのエンジンは、15年以上は稼働しなければならない。稼働期間が長い上、宇宙ステーション実験モジュールのエンジン36台は軽量化を実現しなければならない。情報によると、そのうち1台の当初の設計重量は16キロだったが、任務の需要により10キロに減らす必要があった。科学研究者は複数回の技術更新を経て、需要に合致する製品を開発し、その後の試験による検証に合格した。
中国の宇宙ステーション実験モジュールは来年、本格的な研究生産段階に入る。その推進システムは基本的に現在の設計案に基づき生産される。中国有人宇宙事業計画によると、中国は2020年頃に宇宙ステーション核心モジュールを打ち上げ、2022年に宇宙ステーション実験モジュールを打ち上げる。軌道上を飛行中の国際宇宙ステーションは遅くとも2028年までには退役する見通しで、中国の宇宙ステーションがその任務を引き継ぎ、全人類向けに開放される計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn