インドネシア・ジャカルタで開催中の第18回アジア競技大会で20日夜、競泳女子50メートルバタフライ決勝が行われ、中国の若手選手・王一淳 (13)は日本の新星・池江璃花子選手に約半秒遅れて敗れ、惜しくも銀メダルに終わった。中国新聞網が報じた。
アジア競技大会で初のメダル獲得となったものの、王選手は、「自己ベストを上回るのが最も重要で、今後はライバルの戦術を研究して、一日も早く追い抜きたい」と語った。
山東省出身の王選手は、今回の中国選手団の中では最年少の選手で、中国の水泳大会ではすでにその頭角を表している。例えば、中国全国運動会の青少年の部では、金メダル4枚と銀メダル1枚を、全国大会の成人の部では、50メートルと100メートルバタフライで金メダルを獲得した。また、今年の中国全国水泳大会でも50メートルバタフライで金メダルを再び獲得した。
初出場となった今回のアジア競技大会において、王選手の最大のライバルは5歳年上の日本の新星・池江選手だ。今年6月、池江選手は世界2位のタイムを叩き出し、スウェーデンのサラ・ショーストロム選手の世界記録に0.04秒差と迫った。また、今回のアジア競技大会の予選でも、池江選手は全力ではなかったものの、26秒を切る好タイムだった。
池江選手は20日の決勝で圧倒的な実力を発揮し、前半はほとんど息継ぎもせず、他の選手との距離をどんどん開け、最後は今年世界で7番目の速さとなる25秒55で金メダルを獲得した。王選手は後半息継ぎが池江選手よりも多くなり、最後は0.48秒遅れでアジア競技大会初の銀メダルだった。
王選手はレース後、昨年の全国大会で叩き出した25秒95を超えることができなかったことへの悔しさから、「あまりいい泳ぎができなかった」と肩を落とし、「自己ベストを出すことが一番重要なのに、それができなかった」とした。
池江選手については、同じ土俵で戦ったことから学ぶこともあったようで、「今後はライバルの戦術を研究して、一日も早く追い抜きたい」と前向きに語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月22日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn