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お茶を飲むとなぜ空腹感を覚えるの?

人民網日本語版 2018年08月22日08:55

お茶を飲むと、食事の時間までまだなのに、空腹を感じてしまうようになるのはなぜなのだろうか?お茶は果たしてダイエットに役立つのだろうか?生命時報が伝えた。

中国の登録栄養士・陳然さんはこの疑問について、次の通り説明している。

一般的に、私たちが空腹感を覚えるのに、2つの原因が考えられる。まずは胃の中が食べたもので満たされているかどうかが、「空腹感」を抱くか否かの一つの拠り所となる。胃の中が食べたもので満たされると、胃壁に強い圧迫感が感じられ、私たちは「満腹」であると感じる。一方、胃の中が空っぽで、胃壁がくっつきそうになると、私たちは自然に空腹感を覚える。もう一つは、ホルモンの調節作用によって生じる空腹感。たとえば、食事を終えた直後には、体内の血糖値が挙がり、身体は、ホルモンの働きによって脳が「十分食べた」と感じ、「満腹」という情報がフィードバックされる。血糖値がある程度下がると、身体は、再びホルモンを通じて、「低血糖のリスクあり」と脳に訴える。そして私たちは空腹感を覚えることになる。

茶葉の主成分は、ポリフェノール、カテキン、カフェインで、これらの成分は、上記2種類のシステムを通じて、人に空腹感を感じさせる。まず、お茶を飲むと、私たちの胃は騙されて、食べ物が入って来たと錯覚する。お茶に含まれるポリフェノールやカテキンなどの小さな分子は、胃に入ると、胃の粘膜を刺激するため、胃酸の分泌が増え、私たちの胃は、多くの食べ物が入ってきたと錯覚する。そして、盛んに蠕動運動を行い、胃に入ってきた「もの」を腸の方に押し出そうとする。だが、実際のところ、私たちが摂取したのはお茶だけで、食べ物は食べていない。もともとあまり満たされていなかった胃があまりに空っぽになったため、異常な空腹感に襲われる。このほか、茶の成分は、血糖値を下げる作用があるため、脳の「空腹感」が増す可能性が高い。茶に多く含まれるカフェインは、血糖を消費し、新陳代謝を活発にする作用がある。カフェインの作用によって血糖値が低下すると、低血糖状態になるのを避けるために、脳は「空腹」のサインを出す。つまり、お茶に含まれる成分が、胃の消化作用を促進し、血糖値を下げるため、空腹感が増す結果となる。このようなプロセスとダイエットとは、直接的な関係はないが、適切とは言えないタイミングでお茶を飲むと、胃の消化作用が狂い、低血糖状態を引き起こす恐れがある。

このため、お茶を飲むときには、以下の点を注意すると良い。

▽空腹時にはお茶を飲まない

▽低血糖状態に陥りやすい人や、カフェインに過敏な人は、濃いお茶を飲むのを避ける

▽消化状態が良くない時には、刺激の少ないお茶(紅茶や熟成プーアル茶など)を少し飲むと、胃の消化が促進される(編集KM)

「人民網日本語版」2018年8月22日

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