鳥肌と聞くと、「もともとは白くツルツルした皮膚だが、その表面にだんだんと小さなブツブツが現れ、そのブツブツはとても密集して、かつ整然と並び、一面に広がっている」といった様子を思い浮かべるに違いない。そして鳥肌を見たり、触ったりしただけでも、あまり気分の良いものとは言えない。科普中国網が伝えた。
鳥肌が立つのは、我々の古代からのDNAが原因で、この現象は、一般的に、寒い時や危険が迫った時、恐怖を感じた時などに起こる。そして、これらのきっかけはいずれも、生存にとって有利な状態であるとは言えない。
ところが、人類の進化にともない、大きな感情の波が起こった時にも、自分の意志に関わらず鳥肌が立つようになった。英オックスフォード大学のRobin Murphy氏と米ハーバード大学のMatthew Sachs氏の共同研究から、鳥肌は、身体的な健康状態を反映するだけではなく、心理的な健康にもプラスに作用し、感情的に高ぶった時に、ポジティブな心理状態を維持するのを可能にすることが判明した。
研究チームは、2018年8月に開催されたある音楽コンサートで観衆100人の鳥肌が立つ状況について研究し、ウェアブル設備で、実験参加者のコンサート前後における細かなモニタリング・調査を実施したところ、その結果は実に興味深いものだった。
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