運動しようと一念発起しても、すぐに怠けてしまう人がいる。運動する気が起こらないのは、怠け者だからなのだろうか?最近の研究から、これは遺伝による可能性があることが判明した。
米アイオワ州立大学の准教授の研究によると、運動に対する人々の反応は、各人の遺伝子によって決まるという。スポーツ心理学を研究するこの准教授は、運動中の人の感情的変化に関する実験を実施し、その結果、運動中の痛みに我慢する力の50%は、遺伝子によって決まることを発見した。実験で、被験者は、息が出来なくなる一歩手前の「最大酸素摂取量の臨界点」に達するまで運動することが求められた。一部の被験者は運動強度が高まるほど、感情的な高まりが観察された。一方、運動強度が高まるほど気分が落ち込み、早々とギブアップして、運動を中断する被験者もいた。エリートアスリートは、運動で自分を限界まで追い込んだときに生じる快楽を享受することから、研究者に「良性のマゾヒスト」と称されている。
この実験において、一部の被験者の生理的条件は、自分で認識している条件より大幅に低く、例えば、夕食作りなどあまり体力を必要としない家事をやる時よりもずっと疲れ果てていた。准教授は、「このような人々は、ベッドから起きて数歩歩くだけで、運動による圧力に耐えられる限界に達してしまったと感じがちだ。人々はいつも、自分が心地よいと思える活動を選択し、自分が嫌だと思うことは避ける傾向にある。このような傾向から、すぐに運動を止めてしまう」と指摘した。
ミズーリ大学獣医学部のフランク・ブース教授は、さらに一歩踏み込んだ研究を行っている。ブース教授は、「運動を好まない人は、キーポイントとなる遺伝子が欠如している可能性がある」ことを発見した。
このような発見によってホッとする人は多いようで、多くのネットユーザーから、「この研究者は、世界で最も愛すべき人物だ」といったコメントが寄せられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月24日
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