国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は26日に公式サイトで、「遺伝子組換え作物の商業化から22年後の2017年、24の国と地域が遺伝子組換え作物を189万8000平方キロメートル栽培し、2016年の185万1000平方キロメートルから4万7000平方キロメートル(1160万エーカー)増加した。栽培面積が増加しなかったのは2015年のみ」とする「世界バイオ技術・遺伝子組換え作物商業化発展状況」年間報告書を発表した。科技日報が伝えた。
報告書によると、5大栽培国における遺伝子組換え作物の平均応用率(大豆、とうもろこし、アブラナの応用率の平均値)は2017年も上昇を続け、飽和に近づいた。うち米国は94.5%、ブラジルは94%、アルゼンチンは約100%、カナダは95%、インドは93%となっている。
世界の遺伝子組換え作物の栽培面積は、1996年の1万7000平方キロメートルから2017年の189万8000平方キロメートルに増加し、112倍増となった。これによりバイオ技術は近年、応用が最も急成長している作物技術となっている。遺伝子組換え作物の商業化栽培面積は、この22年間で累計2300万平方キロメートル(59億エーカー)に達した。
報告書によると、24の国と地域で189万8000平方キロメートルの遺伝子組換え作物が栽培されているが、うち19が発展途上国、5つが先進国だ。発展途上国の栽培面積は全体の53%の160万平方キロメートルで、先進国の割合は47%。残り43の国と地域(17の国と地域及びEU26ヶ国)の輸入遺伝子組換え作物は、食糧・飼料・加工に用いられている。そのため67の国と地域が遺伝子組換え作物を応用している。
遺伝子組換え作物は2017年、消費者に多様な選択肢を提供した。遺伝子組換え作物は4大作物(とうもろこし、大豆、綿花、アブラナ)以外のウマゴヤシやてん菜、パパイヤ、かぼちゃ、ナス、じゃがいも、りんごにまで拡大した。これらの遺伝子組換え作物はすでに市場で販売されており、世界の消費者により多くの選択肢を提供している。痛みに強く褐変しにくく、アクリルアミドの含有量が少なく疫病に強いといった特長を持つ第2世代遺伝子組換えじゃがいもや褐変しにくい遺伝子組換えりんごも、米国とカナダで栽培が始まっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月28日
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