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ビットコインが底なしの下落 仮想通貨の市場規模8割以上消滅 (2)

人民網日本語版 2018年11月27日13:28

FX(外国為替保証金取引)取引のオンラインブローカーの米アオンダ社のアジア・太平洋取引部署のイニエス主管は、「最近、BTCの値下がりが続いているが、まだ底は見えない。今は市場に投資家がまだたくさんいるが、さらに値下がりして3千ドルのラインに近づくようだと、パニックが起きて投資家が市場から逃げ出すだろう」と予想する。

またイニエス主管は、「今後短期間の取引は3500〜6500ドルの範囲で推移するが、来年1月に2500ドルまで下がる可能性は排除できない」と予想する。

イニエス主管は、「他の資産と属性が異なり、BTCは結局の所、黄金ではなかった」と付け加えた。

業界筋は、「今回のBTC大暴落は複数の要因が絡み合った結果で、監督管理の高度化や通貨の派生がBTC価格に持続的に圧力を与えた」と話す。

現在、多くのブロックチェーンプロジェクトに深刻なバブル現象が起きており、ブロックチェーンのインフラが十分に整備されていない状況の中で、関係者は市場の期待を実際からかけ離れた高さへと絶えず引き上げ、最終的に現実によるしっぺ返しをくらい、市場の信頼感がますます失われるという状況になっている。

大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤングが最近発表した研究報告書では、同社が昨年に分析した仮想通貨の新規公開による資金調達(ICO)372件のうち、30%は価値が「ほぼゼロ」になり、ICOによる資金調達をした企業のうち、71%がまだ独自の製品を打ち出せていない。

このほかBTC市場が資金市場であり、体積が相対的に小さいことから、BTC保有額の大きい投資家が市場から撤退すると、BTC価格はすぐに大幅に変動することになる。こうした属性により、業界はBTCの決済通貨としての普及拡大に懸念を示している。

▽IT会社に打撃

複数のIT設備メーカーの業績が最近低下したのは、仮想通貨市場の下落による衝撃のためと言われている。

米半導体メーカーのエヌビディアコーポレーション(NVIDIA)の今月の業績は多くの人を失望させた。その原因は暗号通貨のマイニング(採掘)が徐々に減少して半導体チップの在庫が増加し、「暗号通貨後遺症」が残ったことにある。


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