春節(旧正月、今年は2月5日)の海外旅行がまもなくピークを迎える。携帯電話でできる決済サービス・支付宝(アリペイ)が明らかにしたところによると、「サイフ要らず」で出かけられる海外の商業圏が春節を前に100ヶ所に達した。こうした商業圏の人気商店のうち、90%以上が支付宝に対応しており、観光客は携帯電話さえあれば出かけられるようになった。海外で支付宝のアプリケーションを開き、「出境(出国)」と検索すると、その時にいる場所から最も近い「サイフ要らず」の目的地を検索してくれるという。中国新聞網が伝えた。
支付宝によると、陸の商業圏だけでなく、今年の春節では「海の目的地」が初めて大きな規模でモバイル決済に対応するようになり、たとえば日本の沖縄県、マレーシアのサバなど10ヶ所の島が初めて支付宝に対応する島になる。中国の母港から出発する遊覧船はすでにすべてモバイル決済に対応しており、観光客はますます便利に携帯電話を持って旅行へ出かけるようになった。
米調査会社ニールセンが今月21日に発表した報告書によれば、中国の海外旅行客のモバイル決済による取引額が取引額全体の32%に達し、初めて現金決済を超えた。一方で、中国人観光客の70%近くが海外での決済手段として最初に携帯決済を利用するようになったという。
興味深いのは、海外の商業施設がモバイル決済について熟知するようになったっだけでなく、中国の文化も徐々になじむようになってきたことだ。たとえば「サイフ要らず」の商業圏では、中国人客を迎え入れるため、多くの商業施設が施設内のあちこちに中国の伝統的風習である「福の字」を飾るようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年1月31日
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