日本で盛んな「中古経済」 その発展の道は? (2)

人民網日本語版 2019年07月31日09:59

▽新業態を生み出す

こうした「中古文化」が一連の新産業を生み出した。

大黒屋は日本最大の中古ブランド品買い取りチェーン店だ。1947年の創業で、市場で人気の高いシャネル、エルメス、プラダ、ルイ・ヴィトン、グッチなどのブランドバッグ、限定品の高級腕時計、ジュエリーなど品揃えは幅広い。ブランドバックは「販売のエース」とか「口コミの王様」などと呼ばれている。

家に不要になったぜいたく品があれば、大黒屋に持っていって売り、誰でも大黒屋の「サプライヤー」になることができる。大黒屋の店舗には鑑定の専門家がいて、ぜいたく品として買い取る品物が本物かどうか鑑定する。また商品の色や型番などに応じて価格を決定する。専門家の鑑定を経て買い取られたぜいたく品は、クリーニングとメンテナンスなどを行った後、店の棚に並ぶことになる。

長年にわたり積み上げた信用と、外国人観光客には税金がかからないというメリットにより、大黒屋は今や訪日外国人観光客の「買い物天国」になっている。店内では腕にいくつもバッグを下げた客がレジ前に並ぶ姿をよく目にする。こうした中古ぜいたく品の価格は市場価格よりはかなり安いが、限定品だったり、元の値段が高かったりするため、安くなったとはいっても、それなりの価格ではある。数万元(1元は約15.7円)や十数万元もするバッグは珍しくない。それでもぜいたく品好きにとっては「格安価格」だという。

最近は日本の中古商品が海外に大量に出回るようになった。

日本国内の中古市場が徐々に飽和状態に近づくにつれ、業者の中には地理的に近い東南アジア諸国に狙いを定める所も出てきた。日本から輸出された中古商品の東南アジア市場での評判は高く、とても人気がある。

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