空気エネルギー、クリーンエネルギーの新たな注目点に

人民網日本語版 2019年07月31日14:39

クリーンエネルギーというと思い浮かぶのは、風力、太陽光、水力だろう。近年、建築物の暖房・冷房・給湯のエネルギー消費が拡大を続け、中国のクリーンエネルギー発展の中で「空気エネルギー」が重視される新たな分野になっている。人民日報が伝えた。

空気エネルギーとは、空気中に含まれる低品位熱エネルギーのことで、水力、風力、太陽光、潮力などと同じクリーンエネルギーの一種だ。EUは2009年に法令を通じ、空気由来のヒートポンプを再生可能エネルギー技術の一種とし、空気エネルギーを環境の空気中に存在するエネルギーと定義した。技術の発展に伴い、空気エネルギーヒートポンプ技術を利用して開発したさまざまな設備が誕生した。例えば、空気エネルギーヒートポンプ給湯器、空気エネルギーヒートポンプ暖房設備、空気エネルギーヒートポンプ乾燥機などがある。中国は世界最大の空気源ヒートポンプ市場の一つだ。

従来のエネルギーと比べると、空気エネルギーの最大の長所は省エネ・エコだ。空気エネルギーヒートポンプ給湯器を例にすると、ネット通販大手・淘宝(タオバオ)で「空気エネルギー」を検索すると、ハイアール、美的、格力などの有名家電ブランドのさまざまな製品を見つけることができる。省エネと低燃費は、これらの製品の主な特徴だ。またWi-Fiクラウドスマート制御機能、持続的・効率的・安定的な稼働状態により、消費者は事前に予約を入れることで24時間いつでも温水を利用できる。

中国省エネ協会ヒートポンプ専門委員会の趙恒誼副事務局長は「太陽光発電や光熱設備と同様、空気エネルギーヒートポンプは近年注目されている再生可能エネルギー製品だ。空気エネルギーヒートポンプの現在の一次エネルギー利用率は、石炭燃焼ボイラーの2倍、電気ボイラーの3倍だ。省エネはエコを意味し、各種汚染物質の排出も同時に削減される。国の省エネ・排出削減政策の力強い推進に伴い、空気エネルギー利用技術はエネルギー節約や環境資源の保護などで独特な長所を示している」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年7月31日

  

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