世界初の6G白書には何が書かれているか (3)

人民網日本語版 2019年10月28日09:42

技術的難問はブレークスルーが待たれる

6Gの高い性能は非常に魅力的だが、解決すべき技術的難問も山積する。最初の挑戦はまだ成熟していないテラヘルツ波通信技術を攻略し、理想的な通信速度を実現することだ。周波数帯が増加すると、アンテナの体積がますます小さくなる。周波数が250GHZに達すると、4㎡の面積に1千本のアンテナを立てられる。これは集積回路や新材料などの技術に対する非常に大きな挑戦だ。

同白書によると、30年までに、デジタル世界と物理的世界が深く融合し、人々の暮らしは確かなネットワーク運営にますます依存するようになり、通信ネットワークのセキュリティにはより高い要求が突きつけられ、6Gネットワークはネットワーク攻撃をかわし、これに対抗し、攻撃源を探知し攻撃する能力を備えるという。

6G時代の到来はIoE(インターネットで全てのものをつなぐ)をもたらし、大量のデータ情報を生み出すことは間違いない。一方で、こうしたデータは個人と企業のプライバシーに関わるもので、データの確実な保護を実現することが6Gの普及応用の前提になる。また一方で、こうしたデータをリアルタイムで処理するには成熟したエッジコンピューティング技術が必要であり、エッジコンピューティングはデータへのアクセス制限、デバイスの計算能力とメモリの不足といった問題に直面する。

オウル大学の「6Gフラッグシッププログラム」の責任者を務めるマッチ・ラトバホ氏は白書発表に当たっての声明の中で、「6Gの根本となるものはデータだ。モバイルネットワークでデータを採取・処理・伝送・消費する方法で6Gの発展を推進していく」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年10月28日

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