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夢追う青年を描くピーター・チャン監督最新作 3日で約17億円

 陳可辛(ピーター・チャン)監督、黄暁明(ホァン・シャオミン)、トウ超(デン・チャオ)、トン・ダーウェイ主演の映画「中国合夥人」が公開3日で興収1億(約16億7200万円)を超え、トム・クルーズ主演最新作「オブビリオン」を抑えて興行ランキングのトップに立った。また、大ヒット公開中の「アイアンマン3」やヴィッキー・チャオ初監督作「致我們終将逝去的青春」は揃って興収7億元(約117億円)の大台に近づいた。「京華時報」が伝えた。

 まず明らかなのは、これは新しい時代のイデオロギー映画であり、国民を奮い立たせるという名の下に、現代の中産階級が造りあげた奇跡を描くと同時に、時流に合っていないように見えて、実は非常に適切な時期に宣伝・指導された中産階級の価値基準を描いている。

 トウ超が演じるのは海外留学から帰国した孟暁駿。このほか、黄暁明が農村出身の田舎者の成東青役、トン・ダーウェイが人とは異なる独自路線を行く王陽役に扮している。3人は1980年代に数多く見られたナンパ症候群、英語ブーム症候群、海外留学依存症の3つの典型的な時代の病にとりつかれていた。そのうち、孟暁駿は3人の中で最も頭が切れ、かつて成東青が目標にしていた人物だ。3人の中で唯一ビザを取得して米国に留学する夢も実現させた。しかし、卒業後は生物研究所でマウスの世話をする仕事さえ満足に続けられず、レストランでも最底辺の雑用の仕事しかすることができないでいた。孟暁駿のアメリカンドリームは暗闇の中で失われ、かすかな前途や希望さえも見出せなかった。さらに皮肉なのは、留学を実現できなかった成東青は学校から退学させられるという挫折を経験した後、王陽とともにビジネスの世界に身を投じ、子供たちの海外留学を実現させる教育育成を目的とした学習塾を手掛ける。

 陳可辛監督の「中国合夥人」はモデルとなった北京大学英語講師出身の創業者兪敏洪氏が93年に設立した中国学習塾最大手「新東方教育科技集団」の広告でもなければ、成功した人物の単純な伝記映画でもなく、若い恋人たちのノスタルジックな青春の甘い記憶を描いたものでもない。逆に、陳可辛監督は香港人の熟練した映画製作手腕を用いて、青春の中で必死にもがきながら夢を追い、時代の隙間を縫って成功を収めたごく普通の3人の青年を通して、中国大陸にふさわしい、時代の鼓動に合った映画を我々に見せてくれた。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年5月21日

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