世界銀行がこのほど発表した報告書によると、中国は今年中にも米国を抜き、世界最大の経済体になる可能性が出てきた。これは一部のエコノミストの、「中国の経済規模は、2019年に米国を抜く」という予想を5年前倒しにした。中国青年報が伝えた。
世界銀行は中国を世界一にしたいらしく、統計の中で中国のGDPを大きく見せる国際比較プログラム(ICP)を採用した。為替レート換算法を採用していた以前の報告書によると、中国の経済規模は米国の43%と、半分にも達していなかった。しかしICPを採用すると、中国の2011年のGDPは、米国の87%に達していたことになる。
新たな報告書により、これまで世界10位の経済体であったインドは3位に躍進した。ICPを採用した世界銀行の報告書は、世界の経済構造を変えたと言える。
現実は、報告書に示されたほど美しいものではないかもしれない。世界銀行が発表した報告書によると、米国の2013年のGDPは約16兆8000億ドルで世界一になり、2位の中国は約9兆1800億ドルだった。新しい報告書の中でも、中国の1人平均GDPは99位となった。貧富の格差の真の縮小は、報告書のように自分の都合で決められないことが分かる。