2013年12月27日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

Apple新浪騰訊人民微信RSS
人民網日本語版

襄陽:盛都の復興 (5)

―襄陽の「中心都市の夢」に関する調査報告書

 2013年12月26日16:42
  • 分かち合うへtwitter
  • 分かち合うへyahoo
  • 分かち合うへsina.com
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com

 1兆元の生産額、どこから得られるのか?

 襄陽市は、「1本の主柱、6本の支柱」による工業振興を提案している。これはすなわち、自動車・自動車部品産業を主柱とし、設備製造、新エネ車、新エネルギー・新材料、電子情報、医薬品化学工業、農産物加工を支柱とする方針だ。2016年までに自動車・自動車部品産業の生産額を4000億元に、農産物加工業を2000億元に、設備製造、電子情報、医薬品化学工業をそれぞれ1000億元にし、新エネ車、新エネルギー・新材料を1000億元級の産業に向かい邁進させる。

 上述した方針を巡り、襄陽市は経済・情報化工作委員会や招商局などの部門内に改革実施を担う機構を設置し、「一つの産業、一つのチーム、一つの計画、複数の基金、一連の支援」という業務構造を構築した。既存の自動車産業弁公室を基礎とし、電子情報、設備製造、医薬品化学工業など6つの産業の弁公室と招商分局を新設した。また、15億元の産業発展基金を設立し、企業の再編・拡張、移転・改築、新規プロジェクトを支援し、政策措置により優勢産業の集約化発展を促した。

 投資総額102億9000万元の中国移動(チャイナ・モバイル)の4つのセンター(地域ネットワークセンター、地域物流センター、全省モバイルサービス第2コールセンター、全省企業クラウドコンピューティングセンター)が入居した。

 広州番禺珠江実業集団が、95億元という巨額の投資を携えやって来た。同社は世界トップ水準の高級デジタル制御設備を持ち、2015年より華中・華東・西北地区の機械製造業への取り付けを開始する。
投資総額が100億元を超えるインフィニティ部品産業パークが、先月末に開業した。

 2012年の投資誘致額(実質ベース)は、前年比91.9%増の806億元に達した。

 襄陽統計局の総統計士である遊素斌氏は、「昨年は自動車産業がマクロ環境の影響によりやや低迷したが、その他の6大支柱産業は28%以上の成長率を実現した。新エネ車産業の生産額が倍増し、新エネルギー・新材料産業が100億元規模になった」と指摘した。

 中部地区の同水準の80都市のうち、襄陽地区の昨年の総生産額は前年の10位から5位に浮上した。

 経済の高度成長の勢いは今年も続いた。襄陽空港は竣工から20数年が経過し、乗客数が長年に渡り延べ19万人ほどで推移していたが、昨年は倍増した。今年第1四半期、航空機の離着陸回数が全国の支線空港の中で最多となった。

 中心都市復興の原動力は?人材招聘、核心的な創業

 襄陽市には「211工程」大学、国家重点実験室がなく、革新の源が不足しているように見える。

 中心都市復興の夢の実現、原動力はどこに?

 襄陽市委員会政策研究室室長の任興亮氏はこの疑問に対して、「人材招聘、核心的な創業」と答え、「襄陽は歴史的に、天下の才の採用に長けていることで知られる。『隆中対―革新・人材工程』は、襄陽市が急遽必要としている人材を集めている」と語った。
襄陽市科学技術局局長の喬海林氏は、「襄陽市は現在、清華大学、西安交通大学、華中科技大学などの有名大学との間に、安定的な人材・科学技術協力関係を結んでいる。華中科技大学、湖北文理学院は襄陽先進製造工程研究院を共同設立した。襄陽市と清華大学は、自動車研究院襄陽分院を共同設立した。襄陽同済大学勤上光電研究院、北京航空航天大学(襄陽)新エネルギー研究センターなどの11の科学技術革新プラットフォームが力を発揮している」と説明した。

 これらの科学技術革新プラットフォームの設立は、襄陽市の科学技術革新の実力を倍増させた。国家級・省級革新試行企業は48社に、省級工程技術センターは16社に、省級重点実験室は3に達した。ハイテク企業は125社に急増した。昨年の全市のハイテク産業生産額は、前年比19.53%増の1366億2200万元に達した。

 襄陽市委員会組織部副部長の劉国安氏は、「襄陽には優れた人材を導入してきた歴史がある。1950−60年代末に、国家は襄陽市を三線建設(国防、科学技術、工業・交通のインフラ整備)の範囲内に収め、焦枝・漢丹・襄渝の3本の鉄道を建設し、40数社の軍需企業・事業単位を設立し、科学研究の人材を1万人以上集めた。新時代において、襄陽市は再び人材招聘に乗り出し、5000万元の人材招聘特別資金、10億元の産業発展特別資金を拠出した。博士研究生を副県級指導者のポストにつけ、20万元の資金援助を提供した。修士研究生を正科級指導者のポストにつけ、8万元の資金援助を提供した。襄陽市は昨年より、清華大学、北京大学、復旦大学、華中科技大学などの大学から、618人の高級人材を招聘している」と語った。

 張二利氏は「千人計画」(海外ハイレベル人材招聘計画)により招聘された専門家だ。襄陽市は同氏のために600万元を投じ、バイオ医薬品公共技術プラットフォームを設立した。同研究機関は抗がん剤、血中脂質代謝改善剤の画期的な進展を実現し、1000万元の投資を受けた。
湖北太航星河飛行器公司は米国から、3枚目となるビジネス機製造特許証を持ち帰った。襄陽市はこれにより、民間企業が8機の航空機を製造する全国初の都市となった。同社の梁少鋒董事長によると、同社は昨年、米国の某有名航空機製造メーカーのチーフエンジニアの夫妻を、開発のために襄陽市に招いた。

 襄陽市の昨年の人材招聘特別資金は2億8800万元に達し、地方一般予算収入の2.96%を占めた。今年はこれが、省の求める2%を大幅に上回る3.5%以上に達する見通しで、東部発展地区の水準に並ぶ比率に達し、全省で大差のトップとなる。

 政府の管理の革新も、人材招聘と創業のために加速されている。

 襄陽市工商行政管理局局長の郭毅氏は、「襄陽市は昨年より全面的に、投資家規制ゼロ、社名登録のゼロ規制、登録資本のゼロ頭金、経営範囲のゼロ制限、登録のゼロ料金、営業許可証の審査のゼロ障害という、6つのゼロによる新政を施行しており、毎日50枚以上の営業許可証を審査している。市場参加者は昨年6万1000人増加し、前年比68.44%増となり、全省平均の約40%を大幅に上回り、10万3700人の雇用を創出した。襄陽市は昨年再びフォーブス誌から、中国大陸の創業に適した都市に選ばれ、順位が9位に浮上し、成長が最も著しい都市になった。民間経済活力指数は0.578に達し、全省でトップになった。今年1−4月に市場参加者が3万5246人増加し、前年同期比で2倍以上の増加となった」と述べた。

 襄陽市経済・情報化工作委員会副主任の張興瑞氏は、「襄陽市は2億元の創業支援特別資金を拠出し、全民創業を奨励している。襄陽市で実習する大学生に対しては、毎月500元の支援を行っている。個人商工業者の少額担保ローンは5万元から15万元に拡大された。零細企業が3年内に納める所得税については50%を還付している。昨年の創業支援金は9400万元、少額担保ローンは約2億7000万元に達し、各種費用の徴収を2280万元削減した。」と語る。

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

コメント

最新コメント