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沖縄に今も残る中国の風習 福建人の末裔が行う孔子祭 (4)

清の第4代皇帝・康熙帝(1654-1722)が贈った琉球王朝に贈った「中山世士」。現在は複製品しか残っていない。

 ■沖縄の伝統音楽

 沖縄の食べ物にも中国文化が深く溶け込んでいる。日本料理は生ものや冷たい食物が多く、油の炒め物は比較的少ないが、沖縄の最も有名な美食といえば、ゴーヤー(ニガウリ)と豚肉の炒め物だ。沖縄では、多くの居酒屋の突出しに豚の耳が出されるほか、豚足の煮物や、豚足ラーメンなども沖縄では一般的に見かける美食である。

 沖縄には三線(さんしん)と呼ばれる独特の楽器がある。これは福建省の伝統的な楽器三弦(サンシェン)と非常によく似ている。英国のシェフィールド大学で沖縄音楽を研究している葉佳穎博士によると、「琉楽」と呼ばれる沖縄の伝統音楽のうち、「琉球御座楽」(うざがく)は明・清時代に伝わった音楽であり、中国の冊封使が訪れた際に用いたものだという。葉博士は「『琉球御座楽』は中国の楽器を使用して演奏した琉球王朝の室内楽で、明・清との交流の際に演奏した。また、屋外で行進しながら合奏する音楽『路次楽』(るじがく)も中国の鼓吹楽(打楽器および吹奏楽器の演奏を主とした漢代の音楽で多くの場合,歌唱を伴う)の影響を受けている」と語る。

 このほかに、沖縄の人は端午節(端午の節句)にはドラゴンボートレースを行い、4月には先祖を供養する中国の伝統的祭日である「清明節」も祝う。中国人の祖先を持つ沖縄の人は、清明節にお供えする食べ物も中国と同じであるという。

 沖縄にはかつて広州、福州、上海など琉球文化のルーツを訪ねて北京にまで行った渡名喜明という学者がいた。北京で故宮に訪れ、午門から中に入る際に渡名氏が、「我々の祖先と中国間の文化は相互交流だったのではなく、中国から一方的に伝わってきた文化が、その後細部に消化されて、今の琉球文化が創られた」と語っている。(編集MZ)

 ●土へんに需

 「人民網日本語版」2013年5月21日

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