2014年1月16日  
 

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仲良し中日同級生の「タブー」 千葉 (2)

 2014年01月16日14:58
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 昨年6月の早朝だった。孟冬さんは郊外のショッピングモールへ中国人の友人に会いに行った。行き方が分からなかった彼は、地元のひとりの中学生に道順を尋ねた。孟冬さんが日本に来たばかりの中国人だと知ると、中学生は自ら孟冬さんを目的地まで送り届けてから、走って学校へ行った。ほんのささいな出来事が、異国で暮らす孟冬さんを深く感動させた。

 孟冬さんがいま在籍する千葉大学の研究室には31人の学生がいる。中国人6人、ドイツ人1人のほかはすべて日本人だ。若者は簡単に打ち解ける。ゲーム好き、アニメ好きの数人の中国人学生・日本人学生はすぐに仲良くなった。授業がないときはいつも一緒にコンパやカラオケをしている。だが日増しに緊張する中日関係について、孟冬さんはこれを「タブー」と形容する。「中国人学生は話題にしないし、日本人学生も話そうとしないです」

 孟冬さんの来日後、ただ一人、彼に両国の話題を話しかける人がいる。研究室教授の奥山先生だ。「先生のお父さんは日本の開拓団の一員として、中日戦争の際に日本の『農業移民』として東北に送られ、その後終戦し、中国から送還されたそうです」。孟冬さんは記者に、奥山先生はずっと心中に中国を想い続け、個人的立場として、日本の中国侵略の歴史について中国人学生に謝ったことがある、と打ち明けた。

 「私は君たちの能力を重んじる。国籍どうのこうのに関心はない」。孟冬さんが研究室入りした当時、奥山先生の姿勢は明確だった。講義中に中国人学生数人を常に褒め、「中国の学生は皆とても向上心があり、真面目だ。日本の学生は見習うべき」と讃えた。

 日本に留学して半年あまり。孟冬さんは中日関係がもたらすプレッシャーを感じることはなかったが、最近安倍首相が靖国神社を参拝してから、徐々に緊張する両国情勢に、彼もわずかな変化を感じている。

 あと十数日で春節を迎える。孟冬さんは親友の川口さんを中国に連れて行き「春節」を感じて欲しかったのだが、興味津々の川口さんは現在、日本に留まるつもりだ。

 「川口君の理由は家の用事。そんな話はしたことはなかったけど、やっぱり中日関係かな」と苦笑する孟冬さん。でも川口さんが行かないことで、ほっとした。母親が日本人同級生を連れて帰るのを望んでいないだろう。きまりが悪いと感じるかもしれないから。(編集HT)

 「人民網日本語版」2014年1月16日

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