2014年1月29日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

Apple新浪騰訊人民微信RSS
人民網日本語版>>政治

『改革の全面的深化における若干の重要な問題に関する中共中央の決定』についての説明 (3)

習近平

 2014年01月29日10:35
  • 分かち合うへtwitter
  • 分かち合うへyahoo
  • 分かち合うへsina.com
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com

 枠組みの構成上、三中全会の『決定』は、当面早急に解決しなければならない重要な問題を要点として、逐条ごとに構成されている。序言と結びの言葉のほか、全体は16の部分、3つのブロックに分かれている。第1部分は第1ブロックを構成し、総論である。主として改革の全面的深化のもつ重要な意義、指導思想、全体的な構想について述べている。第2部分から第15部分までは第2ブロックを構成し、各論である。主として経済、政治、文化、社会、生態文明、国防と軍隊の6つの方面から、改革の全面的深化の主な任務と重要な措置を具体的に配置している。そのうち、経済には6カ条(第2~第7部分)、政治には3カ条(第8~第10部分)、文化には1カ条(第11部分)、社会には2カ条(第12~第13部分)、生態面には1カ条(第14部分)、国防と軍隊の面には1カ条(第15部分)をあてた。第16部分は第3ブロックを構成し、組織指導が内容である。主として改革の全面的深化に対する党の指導の強化と改善について述べている。

 ここで、三中全会の『決定』で触れたいくつかの重要な問題と重要な措置について中央の考えを紹介したい。

 第一、資源配置における決定的な役割を市場に果たさせ、政府の役割をよりよく発揮させることについて。これは今回の三中全会の『決定』が提起した重要な理論的観点である。というのも、経済体制改革は依然として改革の全面的深化の重点であり、経済体制改革の核心的問題は依然として政府と市場の関係を上手に処理することだからである。

 1992年に党の第14回大会は、わが国の経済体制改革の目標は社会主義市場経済体制の確立であること、国のマクロコントロールのもとで市場に資源配置における基礎的役割を果たさせることを提起した。この重要な理論的ブレークスルーは、わが国の改革開放と経済社会発展のためにきわめて重要な役割を果たした。これはまた、理論上の革新が実践上の革新に対し重要な先導的役割をもっており、改革の全面的深化が理論上の革新を先導とすべきことを物語っている。

 20年余りの実践の結果、わが国の社会主義市場経済体制はすでに初歩的に確立されたが、なお少なからぬ問題が見られる。主として市場秩序が規範化されておらず、不正な手段で経済利益を図る現象が広く見られること、生産要素市場の発展が立ち遅れており、生産要素の遊休化と多くの有効需要が満たせない状況が並存していること、市場ルールが統一されておらず、部門保護主義と地方保護主義が多く見られること、市場競争が不十分で、優勝劣敗と構造調整の障害となっていること、などなどである。こうした問題を上手に解決しなければ、完ぺきな社会主義市場経済体制は実現しがたい。

 党の第14回大会以来の20余年間、政府と市場の関係について、われわれはずっと実践の広がりと認識の深化をふまえて、新たな科学的位置づけを模索してきた。党の第15回大会では「国のマクロコントロールのもとで市場に資源配置における基礎的役割を果たさせる」ことを提起し、党の第16回大会では「市場の資源配置における基礎的役割をより大きな度合いで発揮させる」ことを提起し、党の第17回大会では「制度の面で市場の資源配置における基礎的役割をよりよく発揮させる」ことを提起し、党の第18回大会では「市場の資源配置における基礎的な役割をより大きな度合い、より広い範囲で発揮させる」ことを提起した。これからも、われわれの政府と市場の関係に対する認識がたえず深まっていることが見てとれる。

 今回の討議と意見を求める過程において、多方面から、理論面で政府と市場の関係についてさらに一歩進めて位置付けをすべきであり、これは改革の全面的深化にきわめて重要な役割をもつ、との指摘があった。各方面の意見と現実の発展の要請を考慮し、繰り返し討議し検討した結果、党中央は、この問題について理論面で新たな叙述を行う条件がすでに整っており、市場の資源配置における「基礎的な役割」を「決定的な役割」に修正すべきだと考えた。

 現在、わが国の社会主義市場経済体制はすでに一応確立されており、市場化の度合いは大幅に高まり、われわれの市場法則に対する認識や制御能力はたえず向上し、マクロコントロール体系はいっそう健全になり、主観的にも、客観的にも条件が備わっており、われわれは社会主義市場経済体制の充実に向けて新たな一歩を踏み出すべきである。

 政府と市場の関係をさらによく処理することは、実際には資源配置において市場が決定的な役割を果たすのか、それとも政府が決定的な役割を果たすのかという問題を上手に処理することである。経済の発展とは資源、特に希少資源の配置効率を高め、できるだけ少ない資源の投入で、できるだけ多くの製品を生産し、できるだけ大きな収益を上げることである。理論と実践はいずれも、市場による資源配置が最も効率的な形態であることを立証している。市場が資源配置を決定することは市場経済の一般法則であり、市場経済は実質的には市場が資源配置を決定する経済である。社会主義市場経済体制を健全にするには、必ずこの法則に従わなければならず、市場体系の未整備や、政府が介入しすぎたり管理監督が行き届かないといった問題の解決に力を入れなければならない。「資源配置における決定的役割を市場に果たさせる」との位置付けは、党全体と社会全体が政府と市場の関係について正しい意識を形成するのに役立ち、経済の発展パターンの転換に役立ち、政府機能の転換に役立ち、消極・腐敗現象の抑制にも役立つ。

 当然のことながら、わが国が実行しているのは社会主義市場経済体制であり、われわれは依然としてわが国の社会主義制度の優位性を発揮させ、党と政府の積極的役割を発揮することを堅持しなければならない。市場は資源配置において決定的な役割を果たすが、すべての役割を果たすわけではない。

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

コメント

最新コメント