総理外遊に夫人が同行、専門家の解説 (2)

1999年、朱鎔基総理の訪米に労安夫人が同行。クリントン大統領夫妻はホワイトハウスで晩餐会を開いた。

■活動参加はまず総理夫人の意見を聞く

　「ファーストレディー」の外交活動と同様、総理夫人は夫と共に歓迎晩餐会、歓迎式典などに参加するほか、外遊中に「単独行動」をすることがよくある。

　魯氏は「総理夫人の外遊同行も同様に外交の潤滑剤的役割を発揮でき、パブリック・ディプロマシーの一部であり、政府の活動に歩調を合わせ、促進するものだ。総理夫人が単独参加するのは通常『ソフト』な活動で、例えば児童福祉施設、慈善機関、幼稚園、学校、女性組織などが検討対象となる。夫人自身が専門性を持つ場合、専門的機関を訪問することもある」と説明した。

■夫人のファッションは自身で選択

　外遊時には常に夫人のファッションが注目の的となる。魯氏によると、外遊時の総理夫人のファッションは自身で選択したもので、特別な担当部局はない。中東諸国などのように女性の服装や礼節に関して特別な配慮が必要な場合、外遊前に職員から総理夫人に明確な説明をする。

　これまでの総理夫人の外遊時のファッションで最も代表的なものは、やはり中国の特色豊かなチャイナドレスだ。1999年の朱鎔基総理（当時）の訪米には労安夫人が同行。朱総理夫妻とクリントン米大統領（当時）夫妻は一緒に写真を撮影した。中国総理の訪米は15年ぶりだった。写真を見ると、当時労夫人は藍色のチャイナドレスを着ていたことが分かる。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年5月5日