「中国が衛星攻撃兵器を開発中」との噂が事実であることを望む (2)
西側での中国の評判は良くならない運命にある。西側での中国のイメージは全体として西側の利益に対する中国の協調度によって決まる。中国が本当に「どんどん良く変わっている」か否かではない。苦心して西側の歓心を買うのは、中国がもっともするわけにはいかないことだ。われわれは自らを正常に発展させたうえで、西側と複雑なコミュニケーションをしなければならない。
中国に対する西側の先入観は第1にイデオロギーの違い、第2に国益の競争に大きく由来する。中国のたゆまぬ台頭に伴い、実際には後者が前者を次第に圧倒しつつある。前者がますます際立っているのは、西側のごまかしの部分が大きく、中国の台頭を受け入れたくないという自分勝手を覆い隠すためなのだ。
安全保障上の利益は国益の基軸だ。中国は次第に、全面的に強大化していることで、西側に一定の危機感を与えた。この問題は一定の段階では、われわれがどう慎重に動いても取り除けないものだ。だが中国が本心から平和的に発展し、各種の摩擦や衝突で戦略上の自制を保ち、実力で対抗する考えを軽率に行動に移しさえしなければ、西側はゆっくりと中国に対する戦略的意図を見直し、中国の台頭に対する偏執に近い懸念から脱するだろう。
中国は確実な戦略報復能力を持たなければならない。これは大過渡期において中国に対する冒険的考えを行動に移さないよう米国を抑止するための保障だ。米国の政治には一定の安定性があるが、米国で様々な過激な風潮、衝動的な風潮が逆巻いていることもわれわれは目にし、耳にしている。冷戦後の状況は、米国は報復の恐れがないときは、愚かな行動に出られることをはっきりと示している。
中国は民生建設の高まりにある。今日の中国では民が天より大きく、世論は国家の戦略安全保障よりも具体的な民生問題を重視することがしばしばだ。だが中国の戦略安全保障は国家が民生の基礎を長期的に発展させるうえでの基礎であり、資金と力の一部を投じて先進的な国防能力の建設に尽力しなければならない。
したがってわれわれは、中国が新たな衛星攻撃実験を行うとの米情報当局の情報が事実であることを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年1月7日