ボアオ・アジアフォーラム、李克強総理が基調講演

　ボアオ・アジアフォーラム2014年度年次総会が本日海南省博鰲(ボアオ)で開幕する。開幕式では李克強総理が基調講演を行なう。今年のテーマは「アジアの新たな未来：新たな発展の原動力を探り、解き放つ」だ。新華社が伝えた。

■60の正式討論

　アジアの重要なトップレベル対話の場の1つであるボアオ・アジアフォーラムの今年のテーマは「アジアの新たな未来：新たな発展の原動力を探り、解き放つ」に決まった。

　周文重事務局長は「アジアと新興エコノミーは今年、改革の正念場を迎える。中国、インド、インドネシアは改革の推進に力を入れている。こうした背景の下、ボアオ・アジアフォーラムがこのテーマに決定したのは、政財学界のリーダーたちが考えをぶつけ、共通認識を凝集したうえで新たな改革のための切り口と新たな構想を探ることを希望している。今年の年次総会は改革、イノベーション、持続可能な開発の三本柱をめぐって討論を行い、60の正式討論を設ける」と説明。

　アジアの新たな未来の姿については「アジアのエコノミーは経済統合のプロセスにおいて一貫して極めて強い勢いを保っている。過去10数年間に、アジアのエコノミーが参加する自由貿易協定の数は4倍以上になった。貿易の伸びと統合プロセスが減速し、グローバル・バリューチェーンの今後の発展が不確定な中、アジア諸国は経済統合をたゆまず推し進め、構造的改革を通じて新たな成長のエンジンを探し求めるべきだ」と指摘。「現在、アジアのエコノミーと密接に関係する地域経済協力交渉には大きなものとして米国主導の環太平洋経済連携協定（TPP）とASEANを中核とする域内包括的経済連携（RCEP）がある。両者を比較すると、後者は開放性をより提唱しており、グローバル・バリューチェーンとの結びつきがさらに緊密なため、アジアにおいてより代表性を備える」と特に言及した。

■中国側の今年の期待

　外交部（外務省）の洪磊報道官は2日の定例記者会見で「中国側は年次総会の場を利用して中国経済の発展の全体的構想と重点措置を紹介し、アジア経済統合と地域協力の推進に関する政策・主張を明らかにし、関係分野の協力提案の実行を促す。われわれは年次総会のテーマをめぐって各出席者とともに衆知を集めて有益な意見を広く吸収し、共通認識を凝集し、自信を高め、アジアと新興エコノミーの経済の安定と成長の勢いを維持し、アジアのさらに素晴らしい新たな未来を共に切り開くことを希望する」と述べた。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年4月8日

ボアオ・アジアフォーラム　2014年度年次総会