中国のタバコの宣伝やパッケージには、「喫煙は健康に有害である」という警告が表示されているが、あまり目立たないのが現状だ。そんな中、世界保健機構(WHO)と国際禁煙政策評価プロジェクト(ITC)はこのほど、「中国のタバコパッケージの警告ラベルの有効性に関する証拠と行動に対する指導の意義」を発表。「世界における研究に基づくと、中国がタバコのパッケージに大きな警告ラベルを使用すれば、喫煙の危険性に対する人々の認識が向上し、喫煙率を低下させることができる。命を救い、深刻さを増す非伝染性疾患がもたらす負担を軽減できる」と指摘した。新華社が報じた。
WHOのBernhard Schwartlander駐中国代表は、「中国の一般的な喫煙者がタバコを1日平均15-17本吸うとすると、パッケージ上の警告を年間約6200回見ることになる。政府が財政資源を投入する必要もない」と効果的な警告ラベルの必要性を語る。
また、中国疾病コントロールセンターの梁暁峰・副センター長も、「喫煙関連の非伝染性疾患が、中国人の健康や命を大きく脅かしており、社会・経済の発展に大きな負担をもたらしている。中国には現在、タバコを勧めたり、ギフトとしてタバコを贈ったりする伝統がある。パッケージ上の警告ラベルを通して、タバコの危険性を多くの人に知ってもらうことができる。これは、喫煙率を低下させる、最も直接的で効果的な方法」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月9日