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2月9日、西長安街 |
北京には日頃は2千万以上の人々が生活しているが、春節(旧正月、今年は2月10日)連休中、900万人以上が郷里に里帰りした。連休中も北京から離れなかった市民は、自分の住む都市がまるで見知らぬ街になったという錯覚に陥った。大通りの車の渋滞はゼロ、バスもいつものノロノロ運転ではない。地下鉄の座席はガラガラ、タクシーも難なくつかまえられる。同時に、宅配便や朝食屋台は営業を休み、小さな飲食店も閉店、生鮮野菜の値段は跳ね上がった。北京が数日間、「空っぽの街」となったことで、市民は、人の少ない快適さや便利さに感動したと同時に、新たな不便さも発見した。北京晨報が伝えた。
○渋滞・混雑ゼロ
道路では渋滞ゼロ、駐車スペースは簡単に見つかり、タクシーも難なく拾える。地下鉄の座席はガラガラ、ショッピングに出かけても人波に押されることはない。女性用公衆トイレも並ばなくて済む。北京から人間が居なくなったことで、多くの「早急に解決すべき問題」、特に日常深刻な交通問題が、一夜にしてあっさり解決したように見えた。
春節中の道路状況は、「激変した」としか言いようがない。旧歴元旦、道路を走る自動車の数は格段に減った。通州区から市街地に入った李氏は、大望路で、「思わず」時速90キロで飛ばし、「気分爽快だ!いつもなら、ここで最低30分は渋滞しているのに」と驚いた。その後数日、北京の道路は渋滞なくスムーズに走行することができた。
市交通委員会の統計データによると、春節連休中、五環路内各道路のラッシュ時平均交通渋滞指数はわずか1.5と喜ばしい限りで、朝方ラッシュ時の平均時速は41キロメートル、夕方ラッシュ時は37キロメートルだった。大半のドライバーにとって、廟会など人々が集中する場所を経由しない限り、時速70キロから80キロで快適なドライブが可能な状態となった。
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