在日ロシア連邦大使館のツイート。 |
3月18日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ南部のクリミア自治共和国をロシアに編入すると宣言したことについて欧米が反発、緊張が高まっている。そんな中、欧米諸国のロシアに対する「制裁戦」に強く抗議する、在日ロシア連邦大使館のツイッターアカウントのツイートが話題になっている。中国新聞網が報じた。
同ツイートはどれも、「今、ロシアのソーシャルネットワークなどで流行っている画像・・・」で始まり、「制裁を待ってるんだ」と続く。画像の1つには、クマがテーブルにもたれかかっており、テーブルの上にはウォッカが置いてあり、ライフルが立てかけてある。後ろには軍のタンカーもある。別の画像には、イラクやシリアと書かれたドアを血まみれにしてリビアと書かれたドアの向こうを火事にしてきたと思しきアメリカの男性の前で、大きなクマが用心棒のごとくウクライナと書かれ開かれたドアのところで立ちふさがっている。
最近、クリミアのロシア編入をめぐり、緊張が高まっており、欧米諸国がロシアに対する制裁を次々に発表。一方のロシアは一歩も譲らない強硬姿勢を見せている。
日本政府は18日、ロシアへの制裁として、日ロ間の渡航者のビザ発給手続きを簡略化するための協議を停止するほか、新投資協定や宇宙協定、危険な軍事活動防止に関する協定などの日ロ間の新たな交渉開始を見合わせることを決めた。
また安倍晋三首相は19日、「引き続き先進7カ国(G7)を含む各国と連携しながらロシアへのさらなる措置を検討する」と明言した。
それでも、ロシアは妥協する姿勢を全く見せていない。例えば、プーチン大統領は18日の演説で、「米国とその同盟国は国際法を利用する道を選んだ」と厳しく非難。「対ロ制裁には報復せざるを得ない」と一蹴した。また、ロシア大統領補佐官は19日、「欧州連合(EU)や米国がロシアに経済制裁を実施するなら、ロシアはほかの協力パートナーを探す」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月20日