中国のファーストレディー・彭麗媛夫人は、外遊するたびに世間の注目を浴び、夫人の服装や所持品が国民の関心の的となっている。最近では、ヨーロッパ訪問の折に携帯電話で写真を撮っている彭麗媛夫人の画像がネット上で話題に上った。夫人の携帯電話は、国内メーカー中興通訊(ZTE)製スマホ「ヌビア(Nubia)Z5」で、市場価格は2千元(約3万3千円)足らずという。京華時報が伝えた。
ZTEは、画像に写っている彭麗媛夫人の携帯は「ヌビアZ5」に間違いないと確認した。同製品は、「ヌビア」ブランドの昨年の主力製品で、当時の売価は2千元足らず。現在はアップグレード版の「Z5Smini」が1439元(約2万4千円)で販売されている。今回、市民が使っている製品を愛用する夫人の「庶民派」の一面が明らかになった。
このことから、ヌビアの製品に対する注目度ががぜん高まった。ECサイト「京東商城」の統計データによると、3月31日、彭麗媛夫人が使用していた携帯電話のアップグレード版「Z5Smini」の販売台数は、前日比倍増した。
調査会社・北京道景諮訊のシニア電気通信アナリストを務める馬継華氏は、「国産品を支持することは、すでに現在の指導層の共通認識となっている。主席も総理も、さまざまな場を利用して、国産ブランドを愛用していることを大々的にアピールすると同時に、海外へのPRに尽力している」とコメント。外交の舞台において、国家首脳が国産ブランドを使用することで、製品の露出度と影響力が大いに高まり、それによって国家としての自信も垣間見られる。「ファーストレディー」が国産スマホ「ヌビアZ5」を使ったことは、ひとつの明確なメッセージと受け取れる。それはすなわち、「国家が国産ブランドや知的財産権を支持する立場を引き続き強化し、他の国産携帯電話も連れだって海外に進出するチャンスを得て、共に利益を得る」というメッセージだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月1日