ソニー中国法人はこのほど2014年のテレビ新製品を対外的に発表した。それには4Kテレビ3シリーズと機種とフルハイビジョンテレビ6シリーズが含まれており、他の主流テレビメーカーがスマートテレビや勢いに乗る有機ELテレビを推すのに比べ、今回発表された新製品はテレビ産業の「主流」ではないといえる。中国網が伝えた。
テレビ事業の不振が続くソニーにとって、4Kテレビが成功するかどうかが命運を分けるということが、最近では大きな話題になっている。
▽4Kテレビはソニーを救うか?
近頃では、海信、創維、TCLを代表とするテレビメーカーが相次いでスマートテレビをうち出し、インターネットの動画会社やゲーム会社が次々に協力事業を発表し、スマートテレビのコンテンツ分野の発展が続いている。LGやサムスンを代表とする企業は有機ELテレビの分野に熱心に取り組み、「入口を争い」、「シェアを争い」、「チャンスを争う」といった話題が絶えず聞こえてくる。「スマート」と「未来のディスプレー」が、テレビメーカーの進む主流の方向だ。
ソニーが一年で最も重要な新製品の発表で「主流」に乗れなかったことが、業界内で波紋を呼んでいる。ある評論家によると、今のソニーは端末の販売台数の縮小を気にかけず、引き続きハイエンド4Kテレビの発売を続けるという手段を取り、袋小路に向かっているという。
またこの評論家によると、現在、中国で主流のテレビ信号はハイビジョンで、4Kテレビを購入してもスーパーハイビジョンを見ることはできない。この点が日本や北米などの先進国と中国とで大いに異なるところだ。ソニーが4Kテレビを強力に推し進めることでシステムを塗り替えようとしているのは、あまりにも無邪気な発想だという。
▽ソニーの「スマート」はなぜ負けた?
ソニーはスマートテレビに手を出さないのだろうか。もちろんそんなことはない。最近のPC事業の売却、これに続くテレビ業務の分社と子会社化は、マルチメディア電子製品の長年に及ぶ停滞を受けてのことであり、ソニーはスマートテレビをめぐるゲームの重要な潜在的プレイヤーになる。