英国の観光市場の中国人観光客に対するサービスを向上し、中国市場を開拓するため、英国の航空会社・ブリティッシュ・エアウェイズや高級デパート・ハロッズ、シェイクスピア劇場・ グローブ座など約100カ所の有名観光スポット、飲食店、旅行社の代表などがこのほどロンドンに集まり、英国政府観光庁が実施する中国人観光客を集客するプログラム「China Welcome」をめぐるサミットミーティングに参加した。会期中、同プログラムの具体的な規定などが発表された。人民日報が報じた。
これまでに、116の企業や機構が「China Welcome」のマークの使用認可を同庁から受けている。これら企業・機構は、中国人観光客に対して、中国語での説明や表示、中国の銀聯カードでの決済といった便利なサービスを提供する環境を整えており、中国人観光客の呼び込みに力を注ぐ。
「China Welcome」は、英国のキャメロン首相が昨年12月に中国を訪問した際、重要な両国間交流事業の一環として打ち出したプログラムで、中国人観光客は、そのマークを頼りに、中国語での情報提供など、中国人にとって便利なサービスを提供しているホテルや観光スポット、旅行社などを見付けることができる。
同庁のSandie Dawe・最高責任者によると、同プログラムの目的は、英国を中国人観光客にとって欧州各国の中で最も友好的な旅行先にし、2020年までに中国人観光客年間65万人の目標を達成すること。英国に年間約11億ポンド(約1881億円)の経済効果をもたらすことになると予想されている。現在、多くの旅行業を営む機構がサービスを向上させて同プログラムのマーク使用認証を得ることを検討している。在英国中国大使館文化処の項暁煒・参事官は同プログラムを高く評価し、「多くの旅行機構が中国人観光客にさらに便利なサービスを提供するのを促進し、今後、英国を訪問する中国人観光客は大幅に増加するだろう」との見方を示している。